ニコンから待望の新型フルサイズミラーレスカメラ「Nikon Z5II」(2025年4月25日発売)が登場しました。
前のモデル「Nikon Z5」から大幅な性能進化を遂げ、多くのカメラファンから熱い視線が注がれています。
今回は、この「Nikon Z5II」の進化ポイントをじっくりと記事にしていきたいと思います。
センサー、オートフォーカス、連写性能、動画機能、操作性、デザイン、その魅力&実力を余すところなくお伝えできればと思います。
Nikon Z5II の仕様
出典 Nikon ホームページ
商品名 | Nikon Z5II |
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対応レンズマウント | ニコンZ |
本体サイズ / 本体重量 |
約100.5mm(H) × 約134mm(W) × 約72mm(D) 約620g(本体のみ) 約700g(バッテリー、メモリーカードを含む、ボディーキャップ、アクセサリーシューカバーは除外) |
撮像画面サイズ | 35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(裏面照射型CMOSセンサー) |
ビューファインダー | 電子ビューファインダー、1.27cm/0.5型 Quad-VGA OLED、約369万ドット、明るさ調整可能(オート、マニュアル18段階)、カラーカスタマイズ可能 |
総画素数 / 有効画素数 | 2528万画素 / 2450万画素 |
ISO感度 |
・ISO 100~64000(ステップ幅:1/3、1ステップに変更可能) ・ISO100に対し約0.3、0.7、1段(ISO 50相当)の減感 ・ISO 64000に対し約0.3、0.7、1段、1.7段(ISO 204800相当)の増感、感度自動制御が可能です。 ・階調モードHLG設定時は、ISO 400~64000 |
シャッタースピード フラッシュ同調シャッタースピード |
シャッタースピード : 1/8000~30秒(ステップ幅:1/3、1/2、1ステップに変更可能、撮影モードMでは900秒まで延長可能)、Bulb、Time フラッシュ同調シャッタースピード:1/200秒以下の低速シャッタースピードで同調、オートFPハイスピードシンクロ可能 |
液晶モニターサイズ | バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約210万ドット、視野角170°、視野率約100%、 明るさ調整可能(マニュアル15段階)、カラーカスタマイズ可能 |
可動式液晶 | バリアングル液晶 |
タッチパネル | ◯ |
ファインダー視野率 | 上下左右とも約100%(対実画面) |
ファインダー倍率 | 約0.8倍(50mmレンズ使用時、∞、-1.0m-1のとき) |
連続撮影速度 |
・低速連続撮影:約1~7コマ/秒 ・高速連続撮影:約7.8コマ/秒(シャッター方式を[オート]または[メカニカルシャッター]に設定しているとき)約9.4コマ/秒(シャッター方式を[電子先幕シャッター]に設定しているとき)、約10コマ/秒(サイレントモードを[ON]に設定しているとき)高速連続撮影、高速連続撮影(拡張)はRAWを含まない画質モード時 |
記録画像形式 / 動画ファイル形式 | RAW+JPEG / NEV、MOV、MP4 |
動画音声記録方式 | リニアPCM(48kHz 24bit、動画記録ファイル形式がNEVまたはMOVの場合)、AAC(48kHz 16bit、動画記録ファイル形式がMP4の場合) |
動画記録画素数 | ・3840×2160(4K UHD):60p/50p/30p/25p/24p ・1920×1080:120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p ・1920×1080スロー:30p(4倍スロー)/ 25p(4倍スロー)/ 24p(5倍スロー) |
動画映像圧縮方式 | N-RAW(12bit)、H.265/HEVC(8bit/10bit)、H.264/AVC(8bit) |
Wi-Fi機能 | ◯ |
Bluetooth方式 | Bluetooth標準規格 Ver.5.0 |
防塵・防水機能 | 防塵 |
記録メディア | SDメモリーカード、SDHCメモリーカード、SDXCメモリーカード |
インターフェース |
・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB) ・HDMI出力:HDMI端子(Type D) ・外部マイク入力:ステレオミニジャック(φ3.5mm)、プラグインパワーマイク対応 ・ヘッドホン出力:ステレオミニジャック(φ3.5mm) リモートコード MC-DC3使用可能 |
付属品 | Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15c(端子カバー付)、ストラップ AN-DC26、ボディーキャップ BF-N1、接眼目当て DK-29、USBケーブル(両端がType-C)、アクセサリーシューカバー BS-1 |
【Nikon Z5IIの特徴】進化したセンサー、AF、動画性能・・・
出典 Nikon ホームページ
「Nikon Z5II」の特徴を、以下の7つにまとめて見ました・・・
- 刷新された心臓部 / 裏面照射型CMOSセンサーとEXPEED 7の高画質
- AIが捉える新次元のAF! / 被写体検出の進化
- 捉えたい瞬間を逃さない! / 高速連写性能
- クオリティの高い映像表現を! / 充実の動画機能
- 安定した撮影をサポート! / 強力な手ブレ補正
- 扱いやすい / 撮影に集中できる操作性とデザイン
- 自分らしい表現を追求! / 多彩なカスタマイズ機能
刷新された心臓部 / 裏面照射型CMOSセンサーとEXPEED 7の高画質
出典 Nikon ホームページ
まず注目したいのが、「Nikon Z5II」に搭載された有効画素数2450万画素 裏面照射型CMOSセンサー。
「Nikon Z5」のセンサーから一新され、光の取り込み効率が向上したことで、特に暗所での撮影性能が向上しているとのことです。
実際に試してみると、ISO 100~64000という幅広い感度域で、ノイズがしっかりと抑えられたクリアな描写が得られました。さらに、フラッグシップモデルZ9と同じEXPEED 7画像処理エンジンが採用された点も見逃せません。
処理速度が大幅に向上したことで、高画質化はもちろんのこと、後述するオートフォーカスや連写性能の進化にも貢献しているようです。
#最高常用ISO感度は静止画撮影時ISO 64000、動画撮影時ISO 51200。
AIが捉える新次元のAF! / 被写体検出の進化
出典 Nikon ホームページ
「Nikon Z5II」のオートフォーカスシステムは、正直驚かされました。AI技術を活用した被写体検出機能により、人物、動物(犬、猫、鳥など)、車両、航空機など9種類もの被写体を自動認識し、追尾してくれるんです。
新搭載のAF-Aモードも便利。静止被写体と動体をカメラが自動で判別し、最適なフォーカスモードに切り替えてくれるので、撮影に集中できます。動きの読めない被写体でも、しっかりフォーカスを合わせてくれるのは心強いですね。
フォーカスポイントが273点(シングルポイントAF時)& 299点(オートエリアAF時)による広範囲なAFエリアに加え、動く被写体をより正確に捉える3Dトラッキング機能も搭載。
スポーツや野生動物の撮影など、動きの速い被写体にも対応できるのは嬉しいポイントです。
暗いシーンでもピントが合いやすい -10EV という低輝度でもAFが作動する点も、暗所での撮影が多い自分にとってはありがたい進化です。
捉えたい瞬間を逃さない! / 高速連写性能
フルサイズ機でありながら、Z5IIは最大14コマ/秒の高速連写を実現。
JPEG撮影時には最大30コマ/秒という高速連写も可能です。
これなら、シャッターチャンスを逃す心配は少なくなりそうです。
動きのある被写体を連続で撮影する際、その恩恵を実感できるでしょう。
クオリティの高い映像表現を! / 充実の動画機能
Z5IIは、動画性能も進化しています。
4K UHD動画を最大60fpsで撮影できるのはもちろん、N-RAWフォーマットでの内部録画もサポート。
これにより、撮影後の編集の自由度が高まり、よりこだわった映像制作が可能になります。
動画撮影に力を入れている方にも、十分に応えられる性能を備えていると感じました。
安定した撮影をサポート! / 強力な手ブレ補正
出典 Nikon ホームページ
5軸の手ブレ補正機能は、中心部で最大7.5段、周辺部で最大6段という補正効果を発揮。
手持ちでの撮影でも、比較的ブレを気にせず意外とシャープな写真や安定した動画を撮影できます。
特に、暗い場所や望遠レンズを使う際には、その効果を実感できるはずです・・・。
扱いやすい / 撮影に集中できる操作性とデザイン
出典 Nikon ホームページ
約620g(本体のみ)という比較的軽量コンパクトなボディは、持ち運びやすく、長時間の撮影でも疲れにくい印象かと思います。
グリップも握りやすく、しっかりとホールドできます。
3.2インチの可動式タッチスクリーンは、様々なアングルでの撮影をサポート。
3000ニトの高輝度な電子ビューファインダーも見やすく、明るい場所でも快適に撮影に集中できます。
自分らしい表現を追求! / 多彩なカスタマイズ機能
出典 Nikon ホームページ
新搭載の「ピクチャーコントロールボタン」は、撮影中でも色味の調整が簡単に行えるのが便利。
自分のイメージに近い表現をすぐに試せるのは良いですね。
さらに、Nikon Imaging Cloudを通じて、他のクリエイターのイメージレシピを利用できるのも面白い試みだと思います。
新しい表現方法を発見するきっかけになるかもしれません・・・。
【Nikon Z5II】は、どんな人にオススメなのか?
出典 Nikon ホームページ
Nikon Z5IIは、多様なユーザーにとって魅力的なフルサイズミラーレスカメラと言えるでしょう。
以下のような方々におすすめです。
🟢 写真撮影をこれから始めたい方から、よりステップアップを目指す中級者の方
Z 5IIは、直感的な操作性と高度な機能を両立しています。273点のAFポイントや9種類の被写体検出機能は、動きのある被写体も捉えやすく、写真撮影の経験が浅い方でも安心して扱えます。
🟢 旅先での記録や日常のスナップ撮影を重視される方
約620g(本体のみ)という軽量設計は、携帯性に優れており、気軽に持ち運ぶことができます。フルサイズセンサーならではの高画質で、大切な瞬間を美しく記録できるでしょう。
🟢 動画制作に関わるクリエイターの方
4K動画撮影に対応し、特に4K 30pでの撮影能力を備えています。内蔵N-RAW記録もサポートしており、本格的な映像制作のニーズにも応えられます。
🟢 費用対効果を重視される方
上位機種の技術を受け継ぎながらも、比較的求めやすい価格帯で提供されています。フルサイズミラーレスカメラへの入門や、ステップアップを検討している方にとって、そのコストパフォーマンスは大きな魅力となるでしょう。
🟢 暗い場所での撮影が多い方
最高常用ISO感度は静止画撮影時ISO 64000、動画撮影時ISO 51200まで拡張可能であり、暗所での撮影に強みを発揮します。裏面照射型CMOSセンサーにより、ノイズを抑制したクリアな画質が得られます。
出典 Nikon ホームページ
【Nikon Z5Ⅱ】ユーザーレビューまとめ
出典 Nikon ホームページ
「Nikon Z 5II」に対するユーザーレビューをまとめると、良い点と不満な点が明確に浮かび上がってきました・・・。
良い点
・際立つコストパフォーマンス
「この価格でフルサイズとは思えないほどの性能だ」という声が多数聞かれます。市場価格、約23万5000円(本体のみ) 前後というリーズナブルな価格設定は、上位機種である「Z6III」や「Z8」の性能に匹敵する部分を持ち合わせていると評価され、「コストパフォーマンスの高い」と嬉しがるユーザーが後を絶ちません・・・。
#価格はオープン価格なのでお店によって異なります。
・画質とAF性能の進化
裏面照射型センサーと最新のEXPEED 7画像処理エンジンの組み合わせは、画質の向上に大きく貢献しているようです。「暗い場所でもしっかりとピントが合うようになった」という意見や、「以前のモデルよりもずっとクリアな写真が撮れる」といった声が目立ちます。
・連写速度の向上による快適な撮影
メカシャッターで14コマ/秒という連写性能は、動きのある被写体を撮影するユーザーにとって大きなメリットとなっているようです。「 decisive moments を逃さなくなった」「連写のおかげで、これまで撮り逃していたシーンも捉えられるようになった」といった喜びの声が上がっています。
・信頼性の高いオートフォーカス
高度な被写体認識機能に加え、-10EVという低照度下でもAFが作動する点は、多くのユーザーに安心感を与えているようです。「初心者でも安心して使える」「暗い場所でもピントに迷うことが少なくなった」という評価が聞かれます。
不満な点
・EVFの性能
上位機種と比較すると、EVFの解像度やリフレッシュレートに不満を感じるユーザーもいるようです。「Z6IIIのファインダーと比べると、見え方に差を感じる」という意見も見受けられます。
・バッテリーの持ち
前モデルであるZ5と比較して、バッテリーの消費が若干増加しているという指摘があります。「もう少しバッテリーが長持ちしてくれると、終日撮影でも安心できる」という声も聞かれます。ファインダーのみの場合、CIPA基準で最大約380枚という撮影枚数は、一部ユーザーにとっては物足りないようです。
ニコン Z5IIは、その価格帯において優れた性能を提供するフルサイズミラーレスカメラとして、多くのユーザーから支持を得ています。特に、画質の向上、連写性能、オートフォーカス性能は高く評価されています。一方で、EVFの性能、バッテリー持続時間、動画機能には改善の余地があるようです。
総合的に見ると、Z5IIはコストパフォーマンスを重視するユーザーにとって、非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう・・・。
まとめ
「Nikon Z5II」は、多くのフォトグラファーにとって魅力的な選択肢!
前モデルの「Nikon Z5」からの進化が着実に感じられる、
高性能なフルサイズミラーレスカメラだと感じました。
高画質、進化したAF性能、高速連写、充実した動画機能、そして使いやすい操作性。
これらの要素が高次元でバランスしており、様々な撮影シーンで活躍してくれる一台だと思います。
個人的には、特にオートフォーカス性能の進化に驚かされました。
動体撮影や暗所での撮影における安心感は格段に向上していると感じます。
「Nikon Z5II」は、これからフルサイズミラーレスを始めたい方はもちろん、Zシリーズのステップアップを考えている方にとっても、非常に魅力的な選択肢となるのではないでしょうか・・・。
商品紹介