今回紹介する本は、
「神様の定食屋」【著 : 中村颯希】
というの作品です。
こちらの本は、Amazon文庫部門売れ筋ランキングで今現在(2021年9月現在)、3位の本です。
3位という事だけあってなかなか面白いです。
この本を読んでいくうちに、心がほっこりと温かくなっっていきます。
両親を事故で失った高坂哲史は、妹とともに定食屋「てしをや」を継ぐことに。ところが料理ができない哲史は、妹に罵られてばかり。ふと立ち寄った神社で、「いっそ誰かに体を乗っ取ってもらって、料理を教えてほしい」と愚痴をこぼしたところ、なんと神様が現れて、魂を憑依させられてしまった。料理には誰かの想いがこもっていることを実感する、読んで心が温まる一冊。
物語は、両親を失った事で、全く料理の出来なかった主人公が、実家の定食屋「てしをや」で働き始めるところから物語は始まります。料理をしながら、いろいろな人とのコミュニケーションを通して人間的な成長を遂げていく主人公。
ファンタジー要素もけっこうあって
神様が出てきたり、おばちゃんが主人公に憑依したりなんか面白いです・・・心が温まる優しい作品。そして、人の優しさが溢れている作品
登場人物達も、いろいろと好感がもてる思います。
出てくる人のキャラも面白い人ばかりで、物語を盛り上げてくれています。それから本編に出てくる料理も、すごく美味しそうで、読んでるうちにお腹が空いてきます。
食事を作る様も上手く文章で表現されていたり、作り手の個性もよく描かれています。
そして何より兄妹の掛け合いが、なかなか楽しいです・・・
文章も、自然な流れで進行し難しい表現は、ほとんど無く読むのが楽しい、そして料理に込められたいろいろな思いを味わう事のできる作品だと思いました・・・
ちょっと心が疲れたら、優しい物語の本を読むと、心がその物語の世界間にゆっくり浸る事ができます、そしてゆっくりと心が癒されますよ・・・