今回紹介する本は、

「小さい部屋で心地よく」 【著 : 建築家二人暮らし】です。

この本は、

居心地の良いお部屋、生活のしやすいお部屋を求めている方へ、おすすめの本です。

最近、ふと「自分の部屋、なんだか窮屈だな」と感じることはありませんか?

物を増やしたわけでもないのに、なんとなく心が休まらない。

そんな時に出会ったのが、YouTubeでも大人気の建築家夫婦による一冊『小さい部屋で心地よく』でした。

この本は、単なる「片付け術」や「おしゃれなレイアウト集」ではありません。45m2という、

決して広くはないワンルームに住むプロの建築家ふたりが、どのように空間と向き合い、

自分たちの「心地よい」を形にしているのか・・・。

その思考のプロセスを、まるでお茶を飲みながら隣で聞いているような、優しい語り口で教えてくれます。

「どう過ごしたいか」という種をまく

私たちがインテリアを考えるとき、

ついつい「このスペースに置ける家具はどれかな?」とサイズから入りがちですよね。

でも、著者のおふたりは違います。

まず考えるのは「その部屋で、どんな時間を過ごしたいか」というシーンの想像なんです。

「朝はここでコーヒーを飲みたい」「夜はふたりでゆっくり映画を観たい」。

そんな具体的な過ごし方から逆算していくと、自ずと必要な家具のサイズが見えてくると言います。

例えば、「テレビを置かない」という選択。

これだけでレイアウトの自由度は劇的に上がり、空間に新しい風が吹き込みます。

固定観念を一度手放してみることで、自分だけの快適さが手に入るのだと気づかされました。

小さな部屋を広く使うためのアイデア

  • 背の低いソファ・・・視線が抜けることで、圧迫感をなくし「ゴロゴロ」を最大化。
  • サイドテーブル・・・大きなローテーブルを卒業し、必要な場所にだけ置く軽やかさ。
  • 兼用する家具・・・調理台と食卓、さらに食器棚を兼ねるカウンターテーブルの潔さ。
  • 畳のローベッド・・・空間に溶け込み、多目的に使える機能美。

「ゆるさ」が作る、背伸びしない心地よさ

インテリアを完璧に揃えようとすると、どこか緊張感が漂ってしまいますよね。

この本が提案するのは「背伸びしない、ゆるインテリア」。

色の系統を「だいたい」で揃えたり、柄よりも「質感や肌触り」を大切にしたり。

その、いい意味での「適当さ」が、住む人の心を解きほぐしてくれるんです。

特に素敵だなと思ったのは、家電を「わき役」に徹してもらうという考え方。

どうしても存在感が出てしまう家電を、インテリアの邪魔にさせない工夫は、

すぐにでも真似したくなります。

また、観葉植物の配置や、背中を優しく包む60cm角の大きなクッションなど、

ディテールへの愛着が部屋全体の「温度」を上げているのが伝わってきます。

「おいしい」と「整う」が両立する毎日

第3章、第4章では、暮らしの質を支える「食」と「収納」についても触れられています。

パスタが美しく映える器や、キャンプでも愛用するコーヒー道具。

お気に入りの道具がそこにあるだけで、日常のなんてことない時間がイベントに変わります。

フライパンをそのまま食卓に出すといった、合理的かつおしゃれなスタイルも、

忙しい現代人には嬉しいヒントです。

収納についても、決して「隠して終わり」ではありません。

「収納は手順」という言葉通り、使い勝手を考え抜いた高密度の収納庫や、自分の持ち物の適正量を知ること。

そして掃除を通じて「自分の心地よさ」を確認する作業。

これらはすべて、自分自身を大切にすることに繋がっているんですね。

感想

この本は、家具のレイアウトの説明とともに写真が並んでいるので、すごく解り易いです・・・

「家具の選び方」「観葉植物の配置の仕方」「照明」など、さまざまな空間づくりの考え方を、建築家の視点で、わかりやすく、初心者でも簡単に真似できる、そんなアイディアがたくさん詰まった本です。

著者の家で実際に使っている家具や日用品とかも紹介しているので、すごく参考にもなります。

人が使っている商品って、なんか気になりますよね・・・興味をそそります。

レイアウト次第で、忙しい毎日のイライラから解放される落ち着ける空間へ・・・

何となくホッとするような、自然体の自分になれそうな、そんなお部屋。

心のままに、自分達が楽しめる・・・

そんな風に暮らしていけたら・・

人間関係の複雑さが溢れている世の中で、ここだけが、とても自然な空間だと感じとれるようなお部屋で過ごしたい・・・・

そんな方におすすめな本です・・・

おわりに:今の部屋でもっと楽しく

「もっと広い部屋ならいいのに……」とため息をつく前に、この本を開いてみてほしいです。

建築家ならではの論理的な視点がありつつも、その根底にあるのは「自分たちの暮らしを愛しむ」という、

とても人間味あふれる温かい眼差しです。

読み終わる頃には、きっと自分の部屋を見渡して、

「あ、あそこにあのクッションを置こうかな」

「このテーブル、こう使ってみようかな」とワクワクしているはず。

小さな部屋だからこそできる、濃密で心地よい暮らし。その扉を、あなたも開いてみませんか?