今回は、Qualcommが開発しているARMベースのチップ(SoC)、Snapdragon 7 Gen 1のベンチマーク(Antutu & Geekbench )性能を記事にしていきたいと思います。そして、このチップ(SoC)が搭載されているSIMフリーのスマートフォンを紹介したいと思います。
Snapdragon 7 Gen 1は、Qualcommが新たにミドルレンジクラス向けに投入した「Snapdragon 7シリーズ」に属するモバイル向けチップ(SoC)です。4nmプロセス製造技術の採用や、前世代(同クラスのモデル)よりも、 5G通信とAI機能の強化、ゲーミング性能の向上など、ユーザーが得られる体験を大きく高める一方で、省電力化も実現したモデルとなっています。
Snapdragon 7 Gen 1は、主に「Android スマートフォン/タブレット」に多く使われているモバイル端末向けのチップ(SoC)です。
Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 チップの仕様
チップ(SoC) | Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 | |
---|---|---|
CPU | 種類(名前) | Qualcomm Kryo |
CPU(内訳) |
Cortex-A710(最大2.40GHz) ×1コア Cortex-A710(最大2.36GHz) ×3コア Cortex-A510(最大1.80GHz) ×4コア |
|
コア数 | 8コア | |
動作周波数 | 最大 2.40GHz | |
GPU | 種類(名前) | Qualcomm Adreno 644 |
動作周波数 | ? | |
メモリ | 種類 | LPDDR5 |
周波数 | 3200MHz | |
NPU (Neural Processing Unit) | Qualcomm Hexagon Tensor Accelerator(HTA) | |
ISP (Image Signal Processor) | Qualcomm Spectra | |
モデム名 | Snapdragon X62 5Gモデム-RFシステム | |
5G NR | ダウンロード速度 | 最大 4.4 Gbps |
アップロード速度 | ? | |
Wi-Fi / Bluetooth | Qualcomm FastConnect 6700 / Bluetooth 5.2 | |
Wi-Fi ピーク速度 | 最大 2.9 Gbps | |
プロセス | 4 nm |
Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 の特徴
Snapdragon 7 Gen 1は、従来のミドルレンジクラス向けチップとは一線を画す存在です。このチップ(SoC)は、Qualcommが新たにミドルレンジクラス向けに投入した「Snapdragon 7シリーズ」のモデルです。
Snapdragon 7シリーズでは、4nmプロセスを採用しています。4nmプロセスを採用することで、前世代(同クラス)のモデルと比べた場合、パフォーマンスと省電力性の飛躍的な向上を実現しています。
CPU/GPU 性能は、CPUのコア数は、Cortex-A78(最大2.40GHz) ×1コア、Cortex-A78(最大2.36GHz) ×3コア、Cortex-A55(最大1.80GHz) ×4コアの計8コアで、クロック周波数が最大2.40GHzとなっています。GPUは、Qualcomm Adreno 644を採用しています。前世代(同クラス)のモデルと比べて、GPUが最大約20%のパフォーマンス向上を実現し、Qualcomm AIエンジン「Hexagon Vector eXtensions(HTA)」搭載により、AIパフォーマンスが30%アップしています。レスポンシブな音声アシスタントやクリアな通話品質など、洗練されたAI体験を提供します。また、6つ(GLONASS、NavIC、GPS、QZSS、Galileo、Beidou)の位置情報衛星システムに対応しています。
そして、最大ディスプレイ解像度は、 最大FHD+(2520×1080)、リフレッシュレート144Hzディスプレイに対応、カメラは、最大約200MPまで対応、ミドルレンジクラスならではの程よい機能を備えています。さらに、Snapdragon X62 5Gモデム-RFシステム / Qualcomm FastConnect 6700を搭載し、5G / Wi-Fi 6Eの高速通信をバランス良く備えています。
価格と性能のバランスも良い感じです。Snapdragon 7 Gen 1を搭載したスマートフォンの想定売価は、約7万円〜となっています。
Snapdragon 7 Gen 1は、比較的軽い作業や一般的な使い方であれば、十分な性能だと思います。例えば、電話やメールのやり取り、Webの閲覧、動画視聴などは、快適にこなせると思います。一般的なスマホ操作からデータ量の軽いゲームや動画編集などの作業まで、ミドルレンジながら幅広い用途に対応できる性能を備えています。ただし、最新ゲームの最高設定などハイエンド向けの用途には向いていないため、データ量の重いゲームに関しては、ちょっと厳しいかなという感じです。なので、「快適にプレイしたい」「いろいろなゲームをやりたい」みたいなゲームが好きな方には、ちょっと厳しいかと思います。
出典 Tシャツ SUZURI ショップ
Snapdragon 7 Gen 1ができる事
基本的な作業
● 5G通信やWi-Fi 6Eにも対応しており、通信の高速化も実現し、動画視聴、ウェブブラウジング、SNSなどの一般的なスマホ操作はストレスなく快適だと思います。インターネットの活用が、より快適になります。
● マルチタスク時の動作の軽快さも前世代(同クラス)のモデルより向上しています。
● 前世代(同クラス)のモデルよりも最大約30%のAI性能向上により、AI関連タスクの高速化が見込まれるかと思われます。
ゲーミング
●一部のゲームならフルHD解像度で60fps前後の滑らかなフレームレートで、まあまあ動作させることができます。ただし、最新の高負荷ゲームでは一部フレームレートが低下する可能性があります。
●最新の高負荷ゲームの最高設定では、けっこう動きが鈍かったり、カクついたりとストレスが残る可能性も・・・。
● AnTuTuベンチマークの GPUスコア が約15万8千点
動画編集/写真編集
● 軽めの動画編集であれば対応可能ですが、長時間の4K動画編集などの高負荷作業には向いていません。
● 高画質の編集に向いていなく、細かい表情などの描写が潰れてしまう可能性があります。
● AIによる写真編集の高速化、前世代(同クラス)のモデルよりも性能アップ。
● 高度な編集作業を長時間行うと処理能力の限界に達する可能性があります
まとめ
Snapdragon 7 Gen 1は、一般的なスマホ操作から設定を中程度にしたゲームプレイ、そして、データの軽い動画編集/写真編集などの作業まで、ミドルレンジながら幅広い用途に対応できる性能を備えていると思います。ただし、最新ゲームの最高設定などハイエンド向けの用途には向いていないため、用途に合わせて選択する必要があるかと思われます。
【 Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 】のベンチマークスコア
#この記事の全てのベンチマークスコアは、搭載される機器等によって数値が違ってきます。測定には RAM も含まれるので、メモリの種類によっては、結果が大きく変わります。なので、この記事の全てのベンチマークスコアは、あくまでも目安として参考にしてみてください・・・
【 Antutu Ver10 】比較表 (総合点の高い順)
チップ(SoC) | CPU | GPU | 総合点 |
---|---|---|---|
MediaTek Dimensity 7200 | 242574 | 179289 | 713648 |
HiSilicon Kirin 990 | 204732 | 202411 | 696513 |
Apple A12 Bionic | 189976 | 208279 | 689460 |
Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 | 243931 | 157984 | 668217 |
Samsung Exynos 9820 | 181403 | 196815 | 635422 |
Samsung Exynos 1380 | 191647 | 166243 | 593964 |
Qualcomm Snapdragon 855 | 190890 | 137138 | 586485 |
Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 | 197064 | 109926 | 561172 |
【 Geekbench 6 】比較表 (マルチスコアの高い順)
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
Intel Core i5-10210U | 1229 | 3005 |
Apple A12 Bionic | 1296 | 2839 |
Qualcomm Snapdragon 855 | 934 | 2836 |
Qualcomm Snapdragon 7 Gen 1 | 967 | 2775 |
Qualcomm Snapdragon 6 Gen 1 | 940 | 2746 |
Intel Processor N200 | 1268 | 2730 |
Intel Core i5-1035G4 | 805 | 2662 |
MediaTek Dimensity 1080 | 968 | 2417 |
Intel Processor N100 | 1210 | 2338 |
商品紹介
↗️ nubia(ヌビア)/ZTE(ゼットティーイー) SIMフリー スマートフォン (nubia Flip 5G) ブラック 《NX724J》 ●仕様【メインディスプレイ 有機EL 約6.9型(2790×1188)・サブディスプレイ 1.43型(466×466) / Snapdragon 7 Gen 1 / RAM:8GB / ROM:256GB / Android 13 / 背面カメラ:最大約5000万画素 / インカメラ:約1600万画素 / 防水・防塵 / 約214g / バッテリー容量: 4310mAh / SIM : nano-SIM・eSIM 】
《特徴》折り畳み式スマートフォン! スマートフォンが二つに折りたため、ポケットに収まるコンパクト設計。6.9型(2790×1188)のAMOLED(有機EL)ディスプレイ採用。折りたたんだ状態でも、通知確認や操作が手軽にわかる1.43型(466×466)のサブディスプレイ。最大約5000万画素の高性能背面カメラ。短時間充電を可能にする33Wの急速充電。
↗️ Motorola(モトローラ) SIMフリー スマートフォン (motorola razr 40) セージグリーン 《PAYC0000JP》 ●仕様【メインディスプレイ pOLED 約6.9型(2640×1080) 144Hz・サブディスプレイ OLED 1.5型(194×368) 60Hz/ Snapdragon 7 Gen 1 / RAM:8GB / ROM:256GB / Android 13 / 背面カメラ:最大約6400万画素 / インカメラ:約3200万画素 / 防水・防塵 / 約189g / バッテリー容量: 4200mAh / SIM : nano-SIM・eSIM 】
《特徴》折り畳み式スマートフォン! スマートフォンが二つに折りたため、ポケットに収まるコンパクト設計。6.9型(2640×1080)のpOLEDディスプレイ採用。深い黒と豊富な色のコントラストを実現。SGS 認定のブルーライトカットモードで、目の疲れを軽減。折りたたんだままでも、いろいろな操作が可能な1.5型(194×368)のサブディスプレイ搭載。Gorilla Glass 7 採用、耐久性にも優れています。
↗️ HUAWEI(ファーウェイ) タブレット (MatePad 11.5) スペースグレー 《BTK-W09》 ●仕様【約11.5型(2200×1440) 120Hz/ Snapdragon 7 Gen 1 / RAM:6GB / ROM:128GB / HarmonyOS 3.1 / 背面カメラ:最大約1300万画素 / インカメラ:約800万画素 / 約499g / バッテリー容量: 7700mAh 】
《特徴》お財布にやさしくコスパ最高! 約11.5型(2200×1440) リフレッシュレート120Hzディスプレイ採用。高精細で色鮮やか、さらに動きに強いファーウェイフルビューディスプレイ。4つのサラウンドスピーカー搭載。臨場感あふれるサウンドを楽しめます。AIノイズキャンセリング技術「Huawei Histen 8.1」が、周囲の不要なノイズをフィルタリング。
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