初めに・・・
今回は、「世界へ飛び出た100人の日本人 / (著)おか けいじゅん」という本を紹介したいと思います。
海外で暮らしている日本人って、どんな人がいると思いますか?
海外で会社を経営している人、現地の企業で働いている人、あるいは日本語を教えている人……。なんとなく、そんな姿を思い浮かべるかもしれません。
でも、『世界へ飛び出た100人の日本人』を読んでみると、「海外で暮らす日本人」と一言でまとめるのは難しいな、と感じます。
この本には、本当にいろいろな人生を歩んでいる日本人が登場するんです。
著者のおか けいじゅんさんが、約2年半にわたって世界各地を取材し、海外に移住した日本人100人の人生を一冊にまとめています。
読んでいると、「え、この国でそんな仕事をしている日本人がいるの?」と驚くこともあります。
どんな日本人が登場するの?
この本の大きな魅力は、登場する人たちの仕事や生き方が、とにかく個性的なところです。
たとえば、ガーナでからあげ屋さんをやっている日本人がいます。
「なぜガーナでからあげ屋さん?」と思いますよね。
ほかにも、ゴミを拾うウルトラマン、内戦下で日本語を教えている日本語教師、東南アジアで活動して人気を集めたお笑い芸人、ギリシャで料理研究家として活動している人などが紹介されています。
こうやって名前だけを並べてみても、かなり気になりませんか?
普通に生活しているだけでは、なかなか出会うことのないような人生ばかりです。
しかも、単に「こんな仕事をしています」という紹介で終わるわけではありません。
「どうしてその国へ行ったのか」
「なぜ、その仕事を始めたのか」
「現地ではどんな生活をしているのか」
そんなところまで知っていくと、一人ひとりの人生にどんどん興味が湧いてきます。
知らない国を知る楽しさもある
個人的には、登場する国の幅広さもおもしろいところだと思いました。
アメリカ、カナダ、インド、トルコ、フィンランド、オーストラリアなど、名前を聞けばすぐにイメージできる国も登場します。
一方で、ミャンマーやウズベキスタン、クック諸島、アンティグア・バーブーダ、ジンバブエ、カーボヴェルデなど、「どんな国なんだろう?」と思ってしまうような場所も出てきます。
僕自身、知らない国が出てくるたびに、ちょっとした海外旅行をしているような気分になりました。
「この国にも日本人が暮らしているんだ」
そんな発見が何度もあるんです。
海外旅行が好きな人なら、国の名前を見ているだけでも楽しめると思います。
読んでみて感じたのは「人生って意外と自由なんだな」ということ(感想)
この本を読んでいて、一番感じたのがこれでした。
人生って、思っているより自由なのかもしれないな、と。
もちろん、海外に移住するのは簡単なことではありません。
言葉の問題もありますし、仕事やお金、文化の違いなど、実際に暮らしてみないとわからない大変さもあるでしょう。
それでも、本書に登場する100人を見ていると、「こういう生き方もあるんだ」と思えてきます。
最初から海外で暮らすことを完璧に計画していた人ばかりではありません。
仕事がきっかけだったり、人との出会いがきっかけだったり、たまたま訪れた国が気に入ったり。
いろいろな出来事が重なって、その土地で暮らすようになった人もいます。
そこがおもしろいんですよね。
「人生はこうしなければいけない」という正解があるわけではなくて、自分が選んだ場所で、自分なりの生活をつくっていく。
そんな姿を100人分も見せてもらえるので、読み終わったあとには、少しだけ視野が広くなったような気がしました。
海外移住に興味がある人には特におすすめ
「いつか海外で暮らしてみたい」
そんな気持ちがある人には、この本はかなり楽しめると思います。
海外移住というと、どうしても「語学力が必要」「仕事が必要」「準備が大変」といった部分を考えてしまいますよね。
もちろん、それも大切です。
でも、その前に「実際に海外で暮らしている日本人には、こんな人たちがいるんだ」と知ってみるのもいいと思います。
100人の生き方を見ていると、海外で暮らす方法が一つではないことがわかります。
そして、「自分だったらどこの国で暮らしてみたいかな?」なんて考えるのも楽しいんです。
こんな人におすすめしたい本です
『世界へ飛び出た100人の日本人』は、こんな人におすすめです。
- 海外移住に興味がある人
- 海外で働く日本人のリアルな話を知りたい人
- 海外旅行や世界の国々が好きな人
- 知らない国や文化について知るのが好きな人
- いろいろな人の人生を読むのが好きな人
- これからの働き方や生き方について考えている人
- 今の生活とは少し違う人生も見てみたい人
特に、「海外には興味があるけれど、自分にはちょっと無理かな」と思っている人に読んでもらいたいですね。
実際に世界へ飛び出した100人の話を読んでいると、「こんな生き方もあるんだ」と、少し気持ちが軽くなるかもしれません。
まとめ
『世界へ飛び出た100人の日本人』は、海外で暮らす日本人100人の人生を通して、世界の広さを感じさせてくれる本です。
ガーナでからあげ屋さんを営む人がいたり、内戦下で日本語を教えている人がいたり、海外でお笑い芸人として活動している人がいたり。
本当に、「そんなところで、そんな仕事をしている日本人がいるんだ」と驚かされます。
でも、この本のおもしろさは、珍しい仕事や国を紹介しているだけではありません。
一人ひとりの人生を知っていくことで、「自分の人生も、もう少し自由に考えていいのかもしれない」と思わせてくれるところにあると思います。
ページをめくるたびに知らない国へ行き、そこで暮らす日本人の人生を少しだけ覗いていく。
そんな感覚で楽しめる一冊です。
海外移住に興味がある人はもちろん、「ちょっと違う世界を見てみたい」という人にもおすすめです。
読み終わったあと、「自分ならどこの国へ行ってみようかな」と考えてみるのも、この本の楽しみ方の一つかもしれません。
