初めに・・・

今回は、『大人気レストラン「然の膳」の世界一美味しいカンタン薬膳ごはん / (著) 然の膳』という本を紹介したいと思います。

「薬膳って、なんだか難しそう」

薬膳料理に興味があっても、最初はそう思ってしまいますよね。漢方や生薬を使うイメージがありますし、普段の料理とは少し違う特別なものに感じる人も多いと思います。

そんな薬膳のイメージを、いい意味で変えてくれるのが、『大人気レストラン「然の膳」の世界一美味しいカンタン薬膳ごはん』です。

この本を見てまず感じるのは、「あれ? 薬膳ってこんなに普通の料理でいいんだ」ということ。

ステーキやパスタ、お好み焼き、餃子、グラタンなど、普段から食べているような料理がたくさん登場します。

「薬膳だから特別な料理を作らないといけない」という感じがないので、これなら自分の食生活にも取り入れられそうだなと思いました。

薬膳なのに、身近な料理がいっぱい

本書の一番の魅力は、薬膳を特別扱いしていないところではないでしょうか。

薬膳料理というと、珍しい食材を用意したり、難しい知識を覚えたりしなければならないように思えます。

でも、この本では、野菜や肉、魚など、比較的身近な食材を使ったレシピが中心です。

たとえば、チンゲン菜の焼き餃子や、豚肉のたっぷりみょうがのせ梅しょうが焼き。どちらも名前を聞いただけで、なんとなく味が想像できますよね。

山芋とモロヘイヤのふわふわお好み焼きや、あさりと菜の花のトマトペンネなどもあり、「これ、本当に薬膳料理なの?」と思ってしまうほど親しみやすいメニューが並んでいます。

健康を意識した料理というと、どうしても少し物足りないイメージがありますが、この本はそこをあまり感じさせません。

「かけるだけ薬膳」は忙しい人にもよさそう

個人的に「これは便利そう」と思ったのが、作り置きできる「かける薬膳」です。

ツナとパセリのそぼろふりかけ、さばとひじきの旨辛そぼろ、にんじんドレッシング、黒酢オニオンドレッシング、黒ごまとにんにくのソースなどが紹介されています。

料理って、毎日続けていると結構大変ですよね。

仕事から帰ってきて、そこから何品も作るとなると、「今日はもう簡単なものでいいかな」と思う日もあります。

そんなとき、作り置きしておいたものをいつもの料理にかけるだけなら、かなり取り入れやすそうです。

ご飯やサラダ、肉料理などにちょっと加えるだけでも、いつもの食卓に変化をつけられます。

「毎日ちゃんと薬膳料理を作らなきゃ」と考えなくていいところが、この本の良いところだと思います。

読んでみると、薬膳のハードルが下がる(感想)

この本を読んでいて感じたのは、「薬膳って、もっと気軽に考えていいんだな」ということでした。

もちろん、薬膳には中医学などに基づいた考え方があります。ただ、最初から難しい理論を全部覚えようとすると、なかなか続きません。

その点、この本はまず料理から入れるのがいいですね。

「この料理おいしそうだから作ってみよう」

そんなきっかけでも十分楽しめます。

そして、料理を作ったり食べたりする中で、「この食材にはこんな特徴があるんだ」と少しずつ知っていけばいい。

薬膳を勉強するというより、普段の食事を楽しみながら薬膳に近づいていく。そんな読み方ができる本だと感じました。

レシピの種類が多いのも嬉しいところ

本書には、「かける薬膳」のほかにも、体を中から整えるレシピがたくさん掲載されています。

えびマヨ、ベジグラタン、焼き餃子、お好み焼き、トマトペンネ、レモンスープ、赤みそ汁など、かなりバリエーションがあります。

さらに、ごまきなこのバナナジュースや抹茶のソイティラミスまで紹介されています。

ここまで種類があると、「薬膳料理を作ろう」と気合いを入れなくても、その日の気分でレシピを選べます。

「今日はこれを作ってみようかな」と気軽にページをめくれるのも、料理本として大切なポイントだと思います。

こんな人におすすめしたい一冊

この本は、特に薬膳初心者におすすめです。

「薬膳料理を始めてみたいけど、何から作ればいいのかわからない」という人なら、かなり入りやすいと思います。

また、健康を意識した食事をしたいけれど、家族には普通においしい料理を食べてもらいたいという人にも向いています。

ほかにも、毎日の献立がマンネリ気味になっている人や、作り置きできるふりかけ・ソース・ドレッシングのレシピを探している人にも参考になるでしょう。

一方で、薬膳の理論や中医学について専門的に詳しく学びたい人には、少し方向性が違うかもしれません。

この本は、難しい薬膳の知識を詰め込むというより、「まずはおいしく食べながら薬膳を始めてみよう」という人に向いている本だと思います。

まとめ

『大人気レストラン「然の膳」の世界一美味しいカンタン薬膳ごはん』を読んで感じたのは、薬膳をもっと普段の生活に近づけてくれる本だということです。

薬膳というと、「難しい」「特別な食材が必要」「味にクセがありそう」といったイメージを持ってしまいがちです。

でも、この本に出てくるのは、餃子やお好み焼き、パスタ、グラタン、スープなど、どこか身近な料理ばかり。

だからこそ、「これなら自分でもできそう」と思えるんですよね。

健康のために食生活を見直したい。でも、無理な制限や難しい料理は続けられない。

そんな人は、まずこの本の中から気になる一品を作ってみるといいと思います。

毎日の食事を楽しみながら、少しずつ薬膳を取り入れていく。

そんな無理のない食生活を始めるきっかけとして、読んでみたい一冊です。