今回は、AMD Ryzen 3 7320Uのベンチマーク(PassMark・Cinebench R23・Geekbench 5) CPU性能や特徴などを記事にしていきたいと思います。そして、このCPUが搭載されているパソコンを紹介したいと思います。
AMD Ryzen 3 7320Uは、下二桁の数字が20で、末尾に「U」が付いているので、パフォーマンスよりも省電力性を考えたモデルとなっています。開発コード名が「Mendocino」と呼ばれていて、「Zen2アーキテクチャ」を採用。このプロセッサは、主にノート型パソコンに使われるプロセッサーです。
AMD Ryzen 3 7320Uの仕様
CPU | AMD Ryzen 3 7320U |
---|---|
開発コード / アーキテクチャ | Mendocino / Zen 2 |
コア数 / スレッド数 | 4コア / 8スレッド |
基本クロック | 2.4GHz |
最大ブースト・クロック | 最大4.1GHz |
L2キャッシュ合計 | 2MB |
L3キャッシュ合計 | 4MB |
対応メモリ | LPDDR5-5500 |
TDP
|
15W |
製造プロセス
|
6nm |
内蔵グラフィックス
|
AMD Radeon 610M |
GPUコア / グラフィックス周波数
|
2コア / 1.9GHz |
AMD Ryzen 3 7320Uについて
AMD Ryzen 3 7320Uは、下二桁の数字が20で、末尾に「U」が付いているので、パフォーマンスよりも省電力性を考えたモデルという事になります。「Zen2アーキテクチャ」を採用し、シリーズの中では下位モデルとなっています。
この「Zen2アーキテクチャ」は改良され、プロセスルールが7nmから6nmへと進化しています。パフォーマンス効率や電力効率が、以前の「Zen2アーキテクチャ」よりも良くなり、省電性が高まっています。その結果バッテリー持続時間も増えると思います。
Ryzen 3 7320Uのコードネームは「Mendocino」です。TDP15Wのモバイル向け低電力APUとしての位置付けとし、開発された性能よりも省電力性能を重視したモデルらしいです。
コア数 / スレッド数は、4コア / 8スレッドと、今の時代にしては、少し少ない感じがします。そして、基本クロック周波数が2.4GHz、最大クロック周波数が最大4.1GHzです。対応メモリは、LPDDR5-5500に対応しており、高速です。内蔵GPUは「AMD Radeon 610M」が採用されており、GPUコア数が2コア、グラフィックス周波数が1.9GHzとなっています。GPU性能は、あまり期待はできず、今ひとつという感じです。
Ryzen 3 7320Uは、日常生活で使う分には、十分な性能を持っているプロセッサです。例えばインターネットの閲覧や書類作成は、ストレス無く、サクサク快適にこなせると思います。あと、負荷の低い簡単な動画編集ぐらいなら、多少のもたつきはあるかもしれませんが、まあまあいけると思います。ただし、グラフィックス性能を、たくさん必要とする凝った動画編集や高画質のオンラインゲームとかは、ちょっと無理そうです。外付けグラフィックボードがあれば、そこそこいけるかなという感じです。
#(グラフィックボードは種類によって性能が違い、できる内容も変わっていきます)
AMD製 APU(CPU)が搭載されているノート型パソコンは、同性能のIntel製 CPUが搭載されているノート型パソコンと比較した場合、比較的値段が安く、コスパが良いのでお得感があります。
AMD Ryzenシリーズの性能を表す数字&アルファベットの部分
ノートPC向けCPU「 Ryzen 7000シリーズ」下二桁の数字が表す部分
下二桁の数字の部分(コード名) | アルファベットの部分 | アーキテクチャ | プロセス | TDP |
---|---|---|---|---|
○○45 (Dragon Range) | HXシリーズ | Zen4 | 5nm | 55W~75W |
○○40 (Phoenix) | HSシリーズ / Uシリーズ | Zen4 | 4nm | 35W~54W |
○○35 (Rembrandt-R) | HSシリーズ / Uシリーズ | Zen3+ | 6nm | 35W~54W / 28W |
○○30 (Barcelo-R) | Uシリーズ | Zen3 | 7nm | 15W |
○○20 (Mendocino) | Uシリーズ | Zen2 | 6nm | 15W |
ノートPC向けCPU「 Ryzen 7000シリーズ」階級の説明
下二桁の数字の部分(コード名) | アルファベットの部分 | 階級の説明 |
---|---|---|
○○45 (Dragon Range) | HXシリーズ | TDP55W、デスクトップ向けのCPU(APU)をノート向けPC用に流用したモデルで、ハイスペック ゲーミング ノートPC向けのCPUとなっております。パワー重視のハイパフォーマンスモデルです。 |
○○40 (Phoenix) | HSシリーズ / Uシリーズ | ゲーミング ノートPC向けのCPUで、「Zen4 アーキテクチャ」を採用し、高いパフォーマンスと効率性を可能とした高性能モデルです。 |
○○35 (Rembrandt-R) | HSシリーズ / Uシリーズ | 高性能 ノートPC向けのCPUで、「Zen3+ アーキテクチャ」を採用しており、末尾数字が「40」よりも価格を抑えたモデルとなっています。 |
○○30 (Barcelo-R) | Uシリーズ | ノートPC向けのCPU(APU)で、省電力性と処理性能のバランスを考えたモデルです。 |
○○20 (Mendocino) | Uシリーズ | シリーズの中では、最下位の性能です。必要最低限といった感じで、性能よりも価格重視のモデルです。 |
「AMD Ryzen 3 7320U」のベンチマーク
#この記事の全てのベンチマークスコアは、パソコン等によって数値が違ってきます。測定には RAM も含まれるので、メモリの種類によっては、結果が大きく変わります。なので、この記事の全てのベンチマークスコアは、あくまでも目安として参考にしてみてください・・・
【PassMark】比較表(マルチスコア)
CPU | マルチスコア |
---|---|
Intel Core i7 10750H | 13021 |
AMD Ryzen 5 4500U | 12294 |
Intel Core i5 1135G7 | 10006 |
AMD Ryzen 3 7320U | 9384 |
Intel Core i7 1065G7 | 9101 |
Intel Core i5 9300H | 8127 |
AMD Ryzen 5 3500U | 7155 |
【Cinebench R23】比較表(マルチスコアの高い順)
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
Intel Core i7- 1165G7 | 1513 | 6189 |
Intel Core i7-7700 | 1106 | 5362 |
AMD Ryzen 5 PRO 3400G | 1054 | 4835 |
AMD Ryzen 3 7320U | 1121 | 4439 |
Intel Core i7- 6700HQ | 1184 | 4137 |
AMD Ryzen 5 3500U | 859 | 3523 |
AMD Ryzen 5 3450U | 882 | 3175 |
【Geekbench 5】比較表(マルチスコアの高い順)
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
Intel Core i7-8750H | 1241 | 4392 |
Intel Core i5-1038NG7 | 1126 | 4244 |
AMD Ryzen 5 4500U | 1090 | 4116 |
AMD Ryzen 3 7320U | 1026 | 3839 |
AMD Ryzen 3 5300U | 915 | 3352 |
Intel Core i7-4870HQ | 871 | 3193 |
Intel Core i5-10210U | 935 | 2899 |
商品紹介
↗️ Lenovo(レノボ) ノートPC 〈IdeaPad Slim 3 Gen 8〉 アークティックグレー 《82XQ000WJP》 ●仕様【15.6型(1920×1080) TN液晶 / Ryzen 3 7320U / メモリ:8GB / SSD:256GB / Windows 11 / 約1.62kg / 最長約14時間 】
《特徴》そこそこの音と映像が楽しめるノートPC! Dolby Audio対応のステレオスピーカーと画面占有率88%の15.6型 FHD TN液晶を搭載し、リアルなサウンドと没入感のある映像を楽しむ事ができます。さらに、低ブルーライト認定を受けた目にやさしい液晶パネルとなっています。
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《特徴》そこそこの音と映像が楽しめるノートPC! Dolby Audio対応のステレオスピーカーと画面占有率88%の15.6型 FHD TN液晶を搭載し、リアルなサウンドと没入感のある映像を楽しむ事ができます。さらに、低ブルーライト認定を受けた目にやさしい液晶パネルとなっています。
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