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AMD Ryzen AI 9 365 の“ベンチマークCPU性能”はどれくらい? 気になる仕様 & 搭載パソコンは?

CPU性能
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初めに・・・

今回は、AMD Ryzen AI 9 365 のベンチマーク(PassMark・Cinebench・Geekbench) CPU性能や特徴などを記事にしていきたいと思います。そして、このCPUが搭載されているパソコンを紹介したいと思います。

AMD Ryzen AI 9 365は、ノートPC向けに設計された高性能かつ効率的なプロセッサです。AI処理能力が大幅に向上しており、優れたグラフィック性能も備えています。この進化により、前世代のプロセッサを凌駕する演算能力を提供し、AI関連のタスク、できる範囲は決められてくるけど、ゲーミングやクリエイティブな作業など、多岐にわたる用途に対応します。さらに、このプロセッサはノートPCだけでなく、コンパクトなミニデスクトップPCにも搭載可能で、さまざまなユーザーのニーズに柔軟に対応できる点が特徴です。

このプロセッサは、主にゲーミングノートPC・クリエイターノートPC・ミニPCなどの高性能なPCに使われるプロセッサです。

 

AMD Ryzen AI 9 365 の仕様

CPU AMD Ryzen AI 9 365 
開発コード Strix Point
アーキテクチャ Zen 5 ×4コア / Zen 5c ×6コア
コア数 / スレッド数 10コア / 20スレッド
最大ブースト・クロック 最大 5.0GHz
Zen 5c 最大ブースト・クロック 最大 3.3GHz
基本クロック 2.0GHz
基本クロック Zen 5 2.0GHz
Zen 5c 2.0GHz
L2キャッシュ合計 / L3キャッシュ合計 10MB / 24MB
対応メモリ DDR5-5600・LPDDR5x-8000
最大温度 100℃
TDP(デフォルト) 28W
TDP(cTDP) 15W~54W
 製造プロセス
TSMC 4nm
 

AI 

 
AMD Ryzen AI
Overall TOPS
最大 73 TOPS
NPU TOPS
最大 50 TOPS
内蔵GPU
名前 AMD Radeon 880M(RDNA 3.5)
GPUコア
12コア
グラフィックス周波数
2.90GHz


 

AMD Ryzen AI 9 365 の特徴

AMDの「Ryzen AI 9 365」は、AIを活用した新しいPC体験を実現する、高性能なプロセッサーです。このプロセッサーは、最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用しており、パフォーマンスと電力効率をうまく両立しています。4つの高性能なZen 5コアと6つの効率重視のZen 5cコアを組み合わせた10コア20スレッドの構成で、だいたいの作業はスムーズにこなしてくれます。最大5.0GHzのブーストクロックにより、マルチタスクや比較的負荷のかかるアプリケーションでもけっこう快適に動作します。

特に注目すべきなのは、このプロセッサーに搭載されているNPU(Neural Processing Unit)です。最大50 TOPSのAI演算能力を持ち、画像認識や自然言語処理、機械学習といったAI関連のタスクを非常に効率よく処理できます。これにより、AIを活用するアプリケーションでも、その力を最大限に引き出せます。さらに、CPU、内蔵GPU、NPUの合計で最大73 TOPSの処理性能を実現しており、AIの力を存分に活用できる設計となっています。

内蔵GPUにはRadeon 880Mが搭載されており、12コアのグラフィック演算を行い、最大2.9GHzのクロック速度で軽めから中程度のゲームや日常的なグラフィック作業を良い感じにこなしてくれます。外部GPUを使わなくても、そこそこの性能を発揮することができます。

ただ、データ量の重たい写真編集や動画編集、そしてゲームなどは、グラフィックボードがないとキツイです。

#(搭載されるグラフィックボードは種類によって性能が違い、できる内容も変わっていきます)

また、TDP(熱設計電力)はデフォルトで28Wとなっており、省エネ設計でもありますが、使用状況に応じて15Wから54Wまで調整可能です。これにより、バッテリー容量にもよりますが、ノートPCでも長時間使用でき、高負荷時には性能を引き出すことができます。環境に合わせた柔軟な設定ができるので、さまざまなシーンで活躍してくれます。

メモリも最新のDDR5-5600やLPDDR5X-8000に対応しており、アプリケーションの起動やマルチタスクがよりスムーズになります。さらに、PCle 4.0にも対応しており、ストレージや周辺機器とのデータ転送速度も高速化されて、システム全体のパフォーマンスが向上します。

Ryzen AI 9 365は、同世代の競合と比べてもAI処理能力が非常に高くなっています。特にAI技術を活用したアプリケーションに強みがあり、今後のテクノロジーの進化にも対応できる設計です。

AMD Ryzen AI 9 365は、パフォーマンス、電力効率、AI処理能力をすべて兼ね備えた非常にバランスの取れたプロセッサーです。日常的な作業からAI開発、軽めから中程度のゲームまで幅広い用途で活躍でき、これからのPC環境にぴったりの選択肢となるでしょう。

 

「Zen 5アーキテクチャ」マイクロアーキテクチャは、前世代の「Zen 4」を基にさらなる改良が加えられ、より高い処理能力と優れたエネルギー効率を実現した新しいCPUアーキテクチャへと進化しています。 「Zen 5cアーキテクチャ」は、AMDの高効率なCPUコアで、Zen 5の派生版です。特徴として、IPCはZen 5と同等、L3キャッシュは大幅に削減され、電力効率が向上しています。Zen 5cは、IntelのEコアに似た役割を果たす「コンパクト版Zen 5」と言える存在です。マイクロアーキテクチャ自体は基本的にZen 5と同じです。

 

 

出典 SUZURI (写真のTシャツはこちらをクリック)

 

AMD Ryzen AI 9 365 はどんな作業に向いている?

AMD Ryzen AI 9 365 は、以下のような用途に向いています。

 

マルチタスキング

AMD Ryzen AI 9 365 は、複数のアプリケーションやプログラムを同時に実行する場合でも、スムーズな動作を実現します。例えば、複数のウェブブラウザータブを開いたり、多目的作業など、同時に使用する場合でも、高いパフォーマンスを発揮します。

 

・クリエイティブな作業

「Zen 5 アーキテクチャ ×4コア / Zen 5c アーキテクチャ ×6コア」を採用し、計10コア/20スレッド最大5.0GHzのブーストクロックと、内蔵GPU「AMD Radeon 880M(RDNA 3.5)」、GPUコア:12コア、最大2900MHzまで可能、そこそこのデータの写真編集、画像編集、グラフィックデザイン、動画編集、音楽制作などのクリエイティブな作業は、なかなかの性能を発揮すると思います。ただ、プロユースの重い動画編集や3Dグラフィックデザインなどをする場合は、高いグラフィックス性能を必要とするので、内蔵GPUのみだと けっこうキツイと思います。ただし、性能の高い単体GPU(dGPU)、つまりグラフィックボードが搭載されていれば、動画編集や3Dレンダリングなどの負荷の高い作業もけっこういけると思います。

 

・オフィス作業

文書作成、スプレッドシートの編集、プレゼンテーションの作成など、オフィス作業は快適にこなせます。10コア/20スレッドのCPUコアと24MBのL3キャッシュにより、マルチタスクや複数のアプリを同時に使用する事などができるので、より快適な動作環境を提供し、作業効率を高めてくれると思います。

 

ゲーム

内蔵GPUのみの場合、ゲームやオンラインゲームなどをプレイするには、解像度やフレームレートなどの品質を落とせば、けっこういけると思います。ただし、最新のデータの重い高負荷ゲームやVRゲームには、ちょっと不向きかもしれませんが、性能の高いグラフィックボード(単体GPU)が搭載されていれば、いけると思います。

 

・ウェブブラウジング

インターネット上での検索、ウェブサイトの閲覧、オンライン動画の視聴など、ウェブブラウジングにも適しています。複数のタブを同時に開いても、快適なブラウジングができると思います。

 

・ビジネスソフト/アプリケーション

AMD製プロセッサ対応のビジネス向けのアプリケーションやソフトウェアであれば、データベース管理、会計ソフトウェア、顧客管理システムなど、使用する場合にも高いパフォーマンスを発揮してくれると思います。一部のアプリケーションやツールでは、AIや機械学習の処理を支援することも可能です。高性能なCPUは、これらのタスクに対しても良いパフォーマンスを発揮します。

 

「AMD Ryzen AI 300シリーズ」の性能を表す数字&アルファベットの部分

AMDから発売している「AMD Ryzen AI300シリーズ」は、「Ryzen AI 9」「Ryzen AI 7」「Ryzen AI 5」の計3種類あります(2025年1月現在)。性能を表す数字の部分は小さい数字から大きい数字にかけて性能が良くなっていきます。例えば、数字の小さい「Ryzen AI 5」は、性能よりも値段が安いコスパ重視、逆に数字の大きい「Ryzen AI 9」は、値段よりも性能が高いスペック重視ということになります。

 

ノートPC向けCPU「AMD Ryzen AI300シリーズ」アルファベッと数字が表す部分

 

★ Ryzen AI 9 365の場合、「Ryzen AI」の部分がシリーズの名前

「9」の部分がシリーズの中でのグレード(クラス) 、

「3」世代(第3世代)

「65」は、性能とモデル特定番号を表しています。

 

★ Ryzen AI 9 HX 375の場合、「Ryzen AI」の部分がシリーズの名前

「9」の部分がシリーズの中でのグレード(クラス) 、

「HX」高いパフォーマンスを発揮するモデルである事を表す記号

「3」世代(第3世代)

「75」は、性能とモデル特定番号を表しています。

 

 

 

AMD Ryzen AI 9 365 のベンチマーク CPU性能

#この記事の全てのベンチマークスコアは、パソコン等によって数値が違ってきます。測定には RAM も含まれるので、メモリの種類によっては、結果が大きく変わります。なので、この記事の全てのベンチマークスコアは、あくまでも目安として参考にしてみてください・・・

 

【PassMark】比較表(マルチスコア)

CPU  シングルスコア  マルチスコア
AMD Ryzen 9 3900XT 2752 33002
AMD Ryzen 9 PRO 3900 2699 31974 
Intel Core i7-12700 3917 31237
AMD Ryzen 9 8945HS 3860 29412
AMD Ryzen AI 9 365 3684 29165
Intel Core i9-12900H 3821 29097
AMD Ryzen 7 8845HS 3763 28869
AMD Ryzen 5 7600X  4172 28713
Intel Core i5-12600K 3960 27950

 

【Cinebench R23】比較表(マルチスコアの高い順)

CPU シングルスコア マルチスコア
 Intel Core i9-12950HX 1913 23014
Intel Core i7-12700K 1925 22768
 AMD Ryzen 9 5900 1606 20831
Intel Core i7-13700HX 1789 20150
Intel Core i7-13650HX  1887 19302
AMD Ryzen AI 9 365 1983 19118
Intel Core i9-12900HK 1951 18373
Intel Core Ultra 9 185H 1796 18119
AMD Ryzen 9 7940HS 1794 17968
AMD Ryzen 9 8945HS 1809 17126

 

 

【Geekbench 6】比較表(マルチスコアの高い順)

CPU シングルスコア マルチスコア
Intel Core i7-14650HX
2635 15011
AMD Ryzen 7 7800X3D 2648 14873 
Apple M4チップ搭 iPad Pro(16GB ) 3744 14824
Intel Core i7-13700HX 1182 14548
AMD Ryzen 9 7845HX  2651 13976
AMD Ryzen AI 9 365 2793 13695
Intel Core i7-12700KF 2518 13431
Apple M4チップ搭 iPad Pro(8GB )  3631 13346
AMD Ryzen 9 8945HS 2614 13299
Intel Core i9-12900 2462 13007
Intel Core Ultra 9 185H 2257 12995

 

商品紹介

【AMD Ryzen AI 9 365 】搭載ノート型パソコン

↗️ GPD(ジーピーディ)   モバイル2 in 1ノートPC   〈GPD Pocket4〉 ブラック 《Summit-A16-AI+A3HMTG-6203JP》 ●仕様【 8.8型(2560×1600) タッチパネル対応 144Hz / Ryzen AI 9 365 / メモリ:32GB / SSD:2TB / Windows 11 / 約770g / 最長約9時間 】

《特徴》軽量でコンパクトな生産性向上ツール! 現場でのデバッグやリモートワーク、データ管理を効率的にサポート。8.8型のディスプレイと多機能インターフェースにより、作業負担を軽減。さらに、180度回転可能なディスプレイでプライバシーを守りながら、他者とのコンテンツ共有も簡単。HDMI出力ポート、USB Type-A、USB4、指紋認証、500万画素カメラ、LANポート、大型タッチパッドなど、リモートワークやオンライン会議に必要な機能を装備。

 

↗️ MSI(エムエスアイ)   2 in 1ノートPC   〈SummitA16AI+〉 ブラック 《Summit-A16-AI+A3HMTG-6203JP》 ●仕様【16型(2,560×1,600) タッチパネル対応 165Hz / Ryzen AI 9 365 / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows 11 Pro / 約2.1kg / 最長約16時間 】

《特徴》高級感のあるデザインと薄型・軽量ボディ! どこにでも気軽に持ち運べます。MIL規格「MIL-STD 810H」に準拠した高い信頼性と耐久性を備えています。バッテリーは長時間駆動が可能で、動画再生時に約11時間、アイドル時に約16時間を実現。急速充電にも対応し、USB Type-C(USB PD)で充電できます。360度フリップ・ペンタッチ対応のディスプレイは多様なスタイルで使用でき、直感的な操作が可能です。Wi-Fi 7 対応。

 

↗️ Lenovo(レノボ)   ノートPC   〈Lenovo Yoga Pro 7 Gen 9〉 ルナグレー 《83HN0013JP》 ●仕様【有機EL 14.5型(2880×1800) 120Hz / Ryzen AI 9 365 / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows 11 / 約1.54 kg / 最長約13.8時間 】

《特徴》14.5型2.8K有機ELディスプレイにより鮮明でリアルな映像を実現! 120Hzのリフレッシュレートでスムーズな動画再生が可能。Lenovo X Poweri技術により、バッテリーの消費を最適化し、長時間使用可能。2つの冷却ファンが負荷に応じて回転速度を調整し、冷却と静音性を両立。さらに、Dolby Atmos対応の4スピーカーが臨場感のある音響体験を楽しめます。Wi-Fi 6Eに対応。前面カメラには、FHD 1080p カメラ、IRカメラ、プライバシーシャッター付き電子式を搭載。

 

↗️ HP(ヒューレットパッカード)   ノートPC   〈OmniBook Ultra 14〉 メテオシルバー 《AN0T7PA-AAAN》 ●仕様【14.0型(2240×1400) タッチパネル対応 / Ryzen AI 9 365 / メモリ:16GB / SSD:1TB / Windows 11 / 約1.54 kg / 最長約21時間 】

《特徴》次世代AI技術と生産性向上を実現! 高速かつ省電力でクリエイティブ作業やゲーム体験が向上。HPのAIツール(HP AI Companion、Poly Camera Proなど)が生産性とコミュニケーションの質を高めます。セキュリティ面では、顔認証や指紋認証、プライバシーカメラスイッチで安全性を確保し、セキュリティチップがサイバー攻撃からデータを守ります。14.0型2.2K(2240×1400) IPSタッチディスプレイ採用。Wi-Fi 7に対応。

 

↗️ HP(ヒューレットパッカード)   ノートPC   〈OmniBook Ultra 14〉 メテオシルバー 《AN0T7PA-AAAO》 ●仕様【14.0型(2240×1400) タッチパネル対応 / Ryzen AI 9 365 / メモリ:16GB / SSD:1TB / Windows 11 / Microsoft 365 Basic 12ヶ月試用版+ Office Home & Business 2024 (デジタルアタッチ版) / 約1.54 kg / 最長約21時間 】

《特徴》次世代AI技術と生産性向上を実現! 高速かつ省電力でクリエイティブ作業やゲーム体験が向上。HPのAIツール(HP AI Companion、Poly Camera Proなど)が生産性とコミュニケーションの質を高めます。セキュリティ面では、顔認証や指紋認証、プライバシーカメラスイッチで安全性を確保し、セキュリティチップがサイバー攻撃からデータを守ります。14.0型2.2K(2240×1400) IPSタッチディスプレイ採用。Wi-Fi 7に対応。Microsoft 365 Basic 12ヶ月試用版+ Office Home & Business 2024 (デジタルアタッチ版) 付属モデルです。

 

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