初めに・・・

日常の雑談や仕事のミーティングで、

「この人と話していると、ついつい色んなことを話しちゃうな」と感じる相手はいませんか?

そういわゆる「聞き上手」「引き出し上手」と呼ばれる人たちです。

彼らは単に思いついた疑問をぶつけているわけではありません。

相手が安心して話せる空気を作り、お互いが心地よくなるような「問いかけの工夫」を自然に実践しています。

今回は、誰でも実践できる「質問の達人」になるためのコツを、4つのステップで分かりやすくお届けします。

〈 ステップ 1 〉 まずは「話しやすい空気」を整える

素敵な質問を投げかけるための土台となるのが、相手との関係性と「聴く姿勢」です。

まずは「この人なら安心して話せる」と思ってもらうことからスタートしましょう。

途中で遮らず、じっくり耳を傾ける

相手が話している最中に「それってこういうこと?」と先回りして遮ってしまうのはもったいない行動です。

まずは相手の言葉を最後まで受け止めることで、本当に伝えたかった核心や本音が自然とこぼれてきます。

相手の言葉のトーンに合わせる

「最近、仕事の進め方でちょっと迷っていて……」と言われたら、

「進め方で迷われているんですね」と、相手が使ったキーワードをそのまま返してみましょう。

これだけで「自分の気持ちを分かってくれている」という安心感が生まれ、

その後の会話がぐっとスムーズになります。

〈 ステップ 2 〉 2種類の質問をパズルのように組み合わせる

質問には、大きく分けて「はい / いいえ」で答えられるものと、自由に語ってもらうものの2種類があります。

これらをタイミングよく使い分けるのが、会話を盛り上げるプロの技です。

答えやすい質問でハードルを下げる

会話の始まりや、相手がまだ少し緊張しているなと感じるときは、

選択肢から選べるような問いかけが効果的です。

「今日はお疲れですか?」

「AプランとBプラン、どちらがイメージに近いですか?」 といった聞き方なら、

相手も深く考えずにパッと答えられます。

会話が温まったら自由に語ってもらう

場が和んできたら、

「これについて、どんな風に感じましたか?」

「具体的にはどんなエピソードがあったんですか?」と、

相手の考えやエピソードを深掘りする問いかけに切り替えます。

最初は答えやすい質問で会話のハードルを下げ、仲良くなってきたらじっくり深い話を聴いていく・・・。

この流れを意識するだけで、お互いの距離がぐっと縮まります。

〈 ステップ 3 〉  「何のために聞いているのか」を意識する

自分がどうしてその質問をしたいのか、目的をクリアにしておくことも大切です。

出来事と気持ちを分けて聴く

「何が起きたのかという事実」と

「そのときどう思ったかという感情」を整理しながら問いかけると、

相手も頭の中を整理しながらリラックスして話すことができます。

責められていると感じさせない工夫

何か問題が起きたとき、「どうしてそうなったの?」と理由をストレートに問い詰めると、

相手はプレッシャーを感じて身構えてしまいます。

そんなときは「何が原因だったかな?」

「次に向けて、どんな工夫ができそう?」という風に、

原因やこれからの行動に視点を変えてみてください。

前向きで建設的なアイデアが出やすくなります。

〈 ステップ 4 〉 自分のアイデアをちょこっと添えてみる

「何か意見はありますか?」と丸投げされると、範囲が広すぎて何から話せばいいか迷ってしまうものです。

そんなときは、自分の仮説を少しだけプラスして聞いてみましょう。

たとえば「次のイベント、何かいい案ある?」と聞くよりも、

「今回は若い方向けのイベントなので、SNSをメインにした企画が良いかなと思っているのですが・・・」

「どう感じますか?」と

聞いてみるイメージです。

もし自分の仮説が相手の意見と違っていても、まったく問題ありません。

「あ、それならSNSよりも、手軽に集まれるワークショップ形式の方がいいかも!」といった具合に、

相手の頭の中にあるヒントを引き出す呼び水になってくれます。

最後に・・・

今日からできる小さな一歩・・・

まずは身近な人との会話の中で、

「相手の話を最後までしっかり聴き、相手が口にしたキーワードを散りばめながら問いかける」ということから

試してみませんか?

たった これだけの意識で、相手とのコミュニケーションが驚くほど心地よく、深いものに変わっていくはずです・・・。