今回は、AMD Ryzen Z1 Extremeのベンチマーク(PassMark・Cinebench R23・Geekbench 5) CPU性能や特徴などを記事にしていきたいと思います。そして、このCPUが搭載されている機種を紹介したいと思います。
AMD Ryzen Z1 Extremeは、AMDがポータブルゲーム機用に開発したCPU(APU)です。なんと「Zen 4 アーキテクチャ」を採用し、プロセスルールは電力効率の良い4nmです。内蔵GPUは「AMD RDNA 3 グラフィックス(最高8.6Tflops)」を搭載し、かなり高いパフォーマンス性能をもっているモデルです。
このプロセッサは、主にポータブルゲーム機(ハンドル型ゲーミングPC)に使われる CPU(APU)です。
AMD Ryzen Z1 Extreme の仕様
| CPU | AMD Ryzen Z1 Extreme |
|---|---|
| アーキテクチャ | Zen 4 |
| コア数 / スレッド数 | 8コア / 16スレッド |
| 基本クロック | 3.0GHz |
| 最大ブースト・クロック | 最大5.1GHz |
| L2キャッシュ合計 | 8MB |
| L3キャッシュ合計 | 16MB |
| 対応メモリ | DDR5-4800・LPDDR5-6400 |
| 最大温度 | 100℃ |
|
TDP
|
9W−30W |
|
製造プロセス
|
4nm |
|
内蔵グラフィックス
|
AMD RDNA 3 |
|
GPUコア
|
12コア |
|
グラフィックス 周波数 / 最大周波数
|
800MHz / 2.7GHz |
|
GPU処理性能
|
最大 8.6 TFLOPS |
AMD Ryzen Z1 Extreme の特徴
AMD Ryzen Z1 Extremeは、AMDがポータブルゲーム機用に開発を行ったCPU(APU)です。先進のAMD Zen 4 アーキテクチャと最高で8.6Tflopsの強力なグラフィクス性能を発揮する「AMD RDNA 3 グラフィックス」との組み合わせにより、高いパフォーマンスを実現し、数多くのゲームを堪能することができます。TDPは9W−30Wと、かなり省電性で、主にポータブルゲーム機(ハンドル型ゲーミングPC)に使われる CPU(APU) となっております。低電力性かつ高い処理能力をもっているので、いろいろな用途での活躍が期待できるCPU(APU)かと思います。
AMD Ryzen Z1 Extremeのアーキテクチャ「Zen 4 アーキテクチャ」は、旧世代の「Zen 3+ アーキテクチャ」と比べた場合、DDR5 メモリを採用したことで、メモリアクセス帯域への改善を実現しました。さらに、内蔵されているキャッシュの強化と、コアの改良によって、1クロック当たりの IPC(処理性能) が向上しています。パフォーマンス効率や電力効率が、旧世代の「Zen 3+ アーキテクチャ」よりも良くなり、消費電力あたりのパフォーマンス性能が、著しく向上しています。
コア数 / スレッド数は、8コア / 16スレッドとなり、基本クロック周波数は 3.0GHz、最大クロック周波数は最大 5.1GHzです。対応メモリは、DDR5-4800 / LPDDR5-6400に対応しております。
内蔵GPUは「AMD RDNA 3 グラフィックス」が採用されており、GPUコア数が12コア、グラフィックス周波数が2.7GHzとなっています。処理性能は、最高で8.6TFLOPSを発揮します。パフォーマンス性能は、内蔵GPUの中では、けっこう良い方だと思います。
ちなみに、家庭用ゲーム機の PlayStation 5 は、10.3TFLOPS らしいです。
AMD Ryzen Z1 Extreme のベンチマーク CPU性能
#この記事の全てのベンチマークスコアは、パソコン等によって数値が違ってきます。測定には RAM も含まれるので、メモリの種類によっては、結果が大きく変わります。なので、この記事の全てのベンチマークスコアは、あくまでも目安として参考にしてみてください・・・
【PassMark】比較表(マルチスコア)
| CPU | マルチスコア |
|---|---|
| Intel Core i9-12900H | 29097 |
| Intel Core i5-12600K | 27950 |
| Intel Core i7-12700H | 27251 |
| AMD Ryzen Z1 Extreme | 27083 |
| Intel Core i7-13620H | 27034 |
| AMD Ryzen 9 6980HX | 25618 |
| Intel Core i9-11900K | 25583 |
| AMD Ryzen 9 PRO 6950H | 24614 |
【Cinebench R23】比較表(マルチスコアの高い順)
| CPU | シングルスコア | マルチスコア |
|---|---|---|
| AMD Ryzen 7 5800X | 1394 | 16032 |
| Intel Core i7-11700K | 1599 | 15090 |
| AMD Ryzen 9 6980HX | 1672 | 14865 |
| AMD Ryzen Z1 Extreme | 1785 | 14372 |
| Intel Core i5-13500H | 1812 | 14051 |
| AMD Ryzen 7 5700G | 1599 | 14076 |
| Intel Core i9-9900KS | 1346 | 13429 |
| Intel Core i9-11950H |
1567 | 12813 |
【Geekbench 5】比較表(マルチスコアの高い順)
| CPU | シングルスコア | マルチスコア |
|---|---|---|
| Intel Core i5-13500H | 1737 | 10532 |
| Intel Xeon E5-2695 v4 | 709 | 10170 |
| AMD Ryzen 7 5700G | 1552 | 10122 |
| AMD Ryzen Z1 Extreme | 1907 | 9891 |
| Intel Core i7-1360P |
1712 | 9364 |
| AMD Ryzen 7 3800X | 1311 | 9023 |
| Intel Core i5-1340P | 1678 | 8995 |
| Intel Xeon E5-2690 v3 | 822 | 8587 |
商品紹介
↗️ Lenovo(レノボ) ポータブルゲーム機 (Lenovo Legion Go) シャドーブラック 《83E10027JP》 ●仕様【8.8型(2560×1600) 144Hz タッチパネル対応 / AMD Ryzen Z1 Extreme / メモリ:16GB / SSD:512GB / Windows 11 / 約854g / 最長約7.9時間時間】
《特徴》コンパクトな筐体に最新機能を詰め込みました！ 8.8型の WQXGA(2560×1600) IPS液晶を搭載した、軽さ約854gのハンドル型ゲーミングPC。冷却に、高速回転でも振動が少なく、熱による膨張が少ない「液晶ポリマーファン・ブレード」搭載。コントローラーは、人間工学に基づいて作られており、操作が快適です。Windows 11をベースにしているので汎用性が高いのがメリットです。
↗️ ASUS(エイスース) ポータブルゲーム機 (ROG ALLY RC71L) ホワイト 《RC71L-Z1E512》 ●仕様【7型(1,920×1,080) 120Hz タッチパネル対応 / AMD Ryzen Z1 Extreme / メモリ:16GB / SSD:512GB / Windows 11 / 約608g / 最長約10.2時間】
《特徴》7型のフルHD (1,920×1,080)液晶を搭載した、軽さ約608gのハンドル型ゲーミングPC！ Windows 11をベースにしているので汎用性が高いのがメリットです。しかもPCゲームだけでなくAndroidゲームなども楽しむことができます。高い性能と拡張性を備えており、別売りのアクセサリーを使えば、据置型のゲーム機としても、ゲーミングデスクトップPCとしても使えます。
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