今回は、Intel Core 9 270Hのベンチマーク(PassMark・Geekbench)、CPU性能について記事にしていきたいと思います。そして、このCPUが搭載されているパソコンを紹介したいと思います。
Intel Core 9 270Hは、だいたいの作業は、快適にこなす優れもの・・・。
その高い性能で多種多様なタスクを軽々と処理できる、まさにモバイルワークステーションの中核をなすプロセッサーです。コードネームは「Raptor Lake」で、「Core processor H(シリーズ2)」に属し、シリーズの中では上位に入る性能になります。デスクトップ向けプロセッサ「Intel Core i7-12700」に近いベンチマークスコア(PassMark)を持っていてかなり期待がもてます。
ただ、Intel Arc Graphicsではなく、Intel Graphics が搭載されているので、あまり期待できませんので注意が必要です。
Core 9 270Hプロセッサは、主にゲーミングノートPCやクリエイターノートPCに使われるプロセッサーです。
Intel Core 9 270H の仕様
CPU (商品名) | Intel Core 9 270H | |
---|---|---|
コードネーム / プロセス | Raptor Lake / Intel 7 (10nm) | |
各コア数 | Pコア (Performance−Cores) | 6コア |
Eコア (Efficient–Cores) | 8コア | |
コア数合計 (Pコア + Eコア) | 14コア | |
スレッド数 | 20スレッド | |
【Pコア】基本クロック周波数 / 最大クロック周波数 | 2.7GHz(定格) / 5.8GHz(ターボ・ブースト作動時) | |
【Eコア】基本クロック周波数 / 最大クロック周波数 | 2.0GHz(定格) / 4.1GHz(ターボ・ブースト作動時) | |
キャッシュ | 24MB | |
最大温度 | 100℃ | |
最小パワー/ベースパワー / 最大パワー | 35W / 45W / 115W | |
対応メモリ(種類) |
DDR4-3200 / LPDDR4X-4267 DDR5-5600 / LPDDR5X-6400 |
|
内蔵グラフィックス | Intel Graphics | |
グラフィックス最大動的周波数 | 1.55GHz | |
実行ユニット | 96 |
Intel Core 9 270H について
Intel Core 9 270Hは、コードネームは「Raptor Lake」で、「Core processor H (シリーズ2)」に属し、シリーズの中では上位に入る性能になります。このシリーズは、プロセスルールはIntel 7 (10nm)です。
Intel Core 9 270H は、ゲーミング/クリエイターノートPCに多く使われるCPUで、従来のCore iシリーズに基づいており、主に高性能なPコアと効率的なEコアを組み合わせた設計です。シリーズ2では、PコアとEコアの数やクロック周波数が異なるモデルが存在し、特にゲームや高負荷処理に適しています。
ベースパワーが45W、最大パワーが115Wと、高く設定されており、省電力性よりも性能を重視したモデルかと思われます。
CPUコアに関しては、PコアとEコアの構成となっています。コア数 / スレッド数は、14コア(Pコア : 6コア、 Eコア : 8コア)と20スレッドとなり、5.8 GHzの最大クロック周波数を発揮します。さらに、キャッシュは24MBのIntel Smart Cacheを備えています。
メモリは、最大96GBもの大容量メモリに対応しています。DDR5、DDR4はもちろん、より省電力なLPDDR5/xやLPDDR4xといった様々な種類のメモリをサポートしているので、高速なデータ処理が期待できます。
Intel Core 9 270H は、パフォーマンスに優れ、演算能力も かなりの性能を発揮する事ができ、ビジネス用途における幅広い分野での活躍が期待できます。内蔵GPUには、「Intel graphics」を搭載しており、DirectX 12.1、OpenGL 4.6、OpenCL 3.0などのグラフィックス仕様に対応しています。そして、dGPU(単独グラフィックボード)搭載PCであったり、eGPU(外部接続グラフィックボード)があれば、写真編集や動画編集、そしてゲームにも、かなりスムーズでいい感じにこなせます。
#(搭載される外付けグラフィックボードは種類によって性能が違い、できる内容も変わっていきます)
ちなみに、Core 9 270H に搭載される内蔵GPUは、「 Intel graphics 」が採用されています。内蔵GPUに関しては、Intel Arc Graphicsではなく、Intel Graphics が搭載されているので、あまり期待できませんので注意が必要です。グラフィックス最大動的周波数は「1.55GHz」で、実行ユニットは「96」となっています。
Intel Core 9 270H はどんな作業に向いている?
「Intel Core 9 270H」は、あらゆる用途に対応できる強力なモバイルCPUです。このCPUがどのような作業に適しているかを詳しく見ていきましょう。
・マルチタスキング
14コア(パフォーマンスコア/6コア、高効率コア/8コア)と20スレッドというパワフルな構成は、複数のアプリケーションを同時に立ち上げても、パフォーマンスが低下することは、ほとんどありません。比較的負荷の高い作業を複数並行して進める場合でも、その処理能力の高さから、スムーズな動作が期待できます。よっぽど負荷の高い作業をしない限り、ほとんどの作業は、このプロセッサでこなせるでしょう。
・クリエイティブ
もし32GBのメモリと1TBのSSDを搭載し、高いdGPU(単独グラフィックボード)搭載PCであったり、eGPU(外部接続グラフィックボード)があれば、動画編集やグラフィックデザインといったクリエイティブな作業においても、Core 9 270Hは真価を発揮します。最大5.8GHzという高いクロック速度と24MBの大容量キャッシュにより、膨大なデータを扱う処理も迅速に完了させることが可能です。さらに、DDR5メモリのサポートがデータ転送速度を飛躍的に向上させ、クリエイティブアプリケーションのパフォーマンスを最大限に引き出します。
・オフィス作業
日常的なオフィス業務においても、Core 9 270Hは頼れる存在です。文書作成や表計算はもちろんのこと、複数のビジネスアプリケーションを同時に使用するような場面でも、その高い処理能力が快適な作業環境を保証します。
・ゲーム
高いdGPU(単独グラフィックボード)搭載PCであったり、eGPU(外部接続グラフィックボード)があることを前提として、ゲーム愛好家にとっても、Core 9 270Hは魅力的な選択肢となるでしょう。最新のゲームタイトルであっても、その高い処理能力と優れた性能により、快適にプレイできます。ゲーミングノートPCの中核として、最高のゲーム体験を提供します。
・Webブラウジング
Webブラウジングのような比較的軽いタスクでは、Core 9 270Hの性能はまさにオーバースペックと言えるかもしれません。しかし、そのおかげで複数のタブを開いても動作が重くなることはなく、常に快適なインターネット体験が約束されます。
・ビジネスソフト
データ分析や複雑なプレゼンテーション作成など、多くのリソースを必要とするビジネスアプリケーションにおいても、Core 9 270Hはその真価を発揮します。効率的な処理能力で、あらゆるビジネスシーンを強力にサポートします。
Intel Core processors (シリーズ2)とは
Intelが満を持して送り出す最新プロセッサーシリーズ「Intel Core プロセッサー(シリーズ2)」は、デスクトップPCやエントリー・ワークステーションのために開発されました。これまでのCore iシリーズから大きく進化し、高性能なPコアと省電力なEコアを組み合わせたハイブリッドアーキテクチャを採用しているのが最大の特徴です。この新しいアプローチにより、処理能力と省エネ性能が両立され、きっとあなたのPC体験を向上させることでしょう。
#Intel Core モバイルプロセッサー(シリーズ2)に使われている末尾の記号(アルファベット) の見方
末尾が「H」 |
ハイパフォーマンスモデルで、主にゲーミングノートやクリエイター向けノートPCなど、性能重視のモバイル環境に多く使われます。これらのプロセッサーは、より高いクロック速度とコア数を持ち、マルチスレッド処理に優れています。ゲーミングノートPCや高負荷のアプリケーションに最適です。 |
---|---|
末尾が「U」 | 省電力モデルで、特にバッテリー効率を重視した設計です。軽量なノートPCやモバイルデバイスに適しており、日常的な作業やオフィスアプリケーションに向いているモデルです。 |
Intel Core 9 270H のベンチマーク
#この記事の全てのベンチマークスコアは、パソコン等によって数値が違ってきます。測定には RAM も含まれるので、メモリの種類によっては、結果が大きく変わります。なので、この記事の全てのベンチマークスコアは、あくまでも目安として参考にしてみてください・・・
【PassMark】比較表
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
Intel Core i7-12700K | 4015 | 34372 |
AMD Ryzen 9 3900XT | 2752 | 33002 |
AMD Ryzen 9 PRO 3900 | 2699 | 31974 |
Intel Core i7-12700 | 3917 | 31237 |
Intel Core 9 270H | 4131 | 29905 |
AMD Ryzen 9 8945HS | 3860 | 29412 |
Intel Core Ultra 7 255H | 4427 | 29249 |
AMD Ryzen AI 9 365 | 3684 | 29165 |
Intel Core i9-12900H | 3821 | 29097 |
AMD Ryzen 7 8845HS | 3763 | 28869 |
【Geekbench 6】比較表(マルチスコアの高い順)
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
AMD Ryzen 7 7800X3D | 2648 | 14873 |
AMD Ryzen 7 7700 | 2791 | 14510 |
Intel Core i7-12700KF | 2518 | 13431 |
Intel Core i9-12900 | 2462 | 13007 |
Intel Core 9 270H | 2511 | 13004 |
Intel Core Ultra 9 185H | 2257 | 12995 |
AMD Ryzen 7 8845HS | 2486 | 12940 |
AMD EPYC 7413 | 1525 | 12919 |
Intel Core Ultra 7 155H | 2243 | 12564 |
Intel Core i5-13500 | 2391 | 12318 |
商品紹介
↗️MSI(エムエスアイ) ノートPC 〈Modern14H〉 ブラック 《Modern-14-H-D2RMG-0453JP》 ●仕様【 14.0型(1920×1200) / Core 9 270H / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 / 約1.6 kg / 最長約14時間 】
《特徴》持ち運び易さと高い性能を有した14.0型ノートPC! 14.0型WUXGA(1920×1200)、ノングレアディスプレイ採用。前面カメラは、92万画素(マイク内蔵)、プライバシーシャッター付きとなっています。Wi-Fi 6Eに対応しています。シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボードを採用。MIL-STD-810H規格に準拠。
↗️MSI(エムエスアイ) ノートPC 〈Modern14H〉 ブラック 《Modern-14-H-D2RMG-5101JP》 ●仕様【 14.0型(1920×1200) / Core 9 270H / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 Pro / 約1.6 kg / 最長約14時間 】
《特徴》持ち運び易さと高い性能を有した14.0型ノートPC! OSは、Windows11 Proです。14.0型WUXGA(1920×1200)、ノングレアディスプレイ採用。前面カメラは、92万画素(マイク内蔵)、プライバシーシャッター付きとなっています。Wi-Fi 6Eに対応しています。シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボードを採用。MIL-STD-810H規格に準拠。
↗️MSI(エムエスアイ) ノートPC 〈Modern15H〉 ブラック 《Modern-15-H-C2RMG-0351JP》 ●仕様【 15.6型(1920×1080) / Core 9 270H / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 Pro / 約1.9 kg / 最長約8時間 】
《特徴》幅広い用途で扱いやすい15.6型ノートPC! OSは、Windows11 Proです。15.6型FHD(1920×1080)、ノングレアディスプレイ採用。前面カメラは、92万画素(マイク内蔵)、プライバシーシャッター付きとなっています。Wi-Fi 6Eに対応しています。シングルカラーバックライト内蔵テンキーレス日本語キーボードを採用。MIL-STD-810H規格に準拠。
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