今回は、Intel Core Ultra 7 258V のベンチマーク(PassMark・Cinebench・Geekbench)、CPU性能について記事にしていきたいと思います。そして、このCPUが搭載されているパソコンを紹介したいと思います。
Intel Core Ultra 7 258Vは、次世代の高性能AIによる高い省電力性をもったプロセッサーです。特にモバイルデバイスでの使用に最適かと思います。CPU性能、内蔵GPU性能は、前世代の同クラスのモデルと比べるとイマイチですが、進化したAI処理能力により、軽めから中程度のゲーム、コンテンツ制作、AI関連の作業など、さまざまな用途に対応可能な柔軟性を持っています。
今後、ノートPCのAIパフォーマンスが求められる分野がますます広がる中で、Intel Core Ultra Processors(シリーズ 2)はその中心的な存在となり、ユーザーにとって新たな作業環境を提供してくれることでしょう。
Intel Core Ultra 7 258Vは、最大メモリーサイズが32GBのモデルとなっています。
Intel Core Ultra 7 258V の仕様
CPU(SoC) 商品名 | Intel Core Ultra 7 258V | |
---|---|---|
コードネーム / プロセスルール | Lunar Lake / TSMC N3B(3nm) | |
システム全体のピークTOPS(Int8) | 115 TOPS | |
CPU 各コア数 | Pコア (Performance−Cores) | 4コア |
低消費電力 Eコア (Efficient–Cores) | 4コア | |
コア数合計 (Pコア + Eコア + 低消費電力 Eコア) | 8コア | |
スレッド数 | 8スレッド | |
【Pコア】基本クロック周波数 / 最大クロック周波数 | 2.2GHz(定格) / 4.8GHz(ターボ・ブースト作動時) | |
【低消費電力 Eコア】基本クロック周波数 / 最大クロック周波数 | 2.2GHz(定格) / 3.7GHz(ターボ・ブースト作動時) | |
キャッシュ | 12MB | |
最大温度 | 100℃ | |
最小保証電力 / ベースパワー / 最大パワー | 8W / 17W / 37W | |
対応メモリ(種類) | LPDDR5X-8533 | |
最大メモリーサイズ | 32GB | |
内蔵グラフィックス | Intel Arc Graphics 140V | |
グラフィックス最大動的周波数 / GPU最大TOPS(Int8) | 1.95GHz / 64 TOPS | |
Xeコア(GPUコア) | 8コア | |
NPU | Intel AI Boost | |
NPU最大TOPS(Int8) | 47 TOPS |
Intel Core Ultra 7 258V について
Core Ultra 7 258Vは、Intelが最新の製造プロセス「TSMC N3B」を採用した「Lunar Lake」アーキテクチャを搭載しています。これにより、プロセッサーは高性能を維持しつつ、エネルギー効率も抜群。つまり、長時間のバッテリー駆動が可能で、外出先でも安心して使えるんです。タイルアーキテクチャを取り入れることで、さらに効率的な処理が実現されています。これにより、薄型で軽量なデバイスでも高いパフォーマンスを発揮します。
CPUは、4つの高性能Pコア(パフォーマンスコア)と4つの低消費電力 Eコア(効率コア)を搭載し、合計8コア8スレッドで動作します。Pコアは最大4.8GHzの高速動作が可能で、比較的重たい作業でもそれなりにこなしてくれます。一方で、Eコアは最大3.7GHzで、軽い作業を効率的に処理します。これにより、作業の内容に応じて、最適なパフォーマンスを提供してくれるんです。日常的なタスクから、少し重めの作業まで、どんなシーンでも頼りになります。
例えば、ウェブブラウジングや文書作成、さらには動画編集や画像編集なども快適にこなせます。シングルコア、マルチコア両方の性能が優れているため、さまざまな作業を同時に行ってもストレスなく使えます。ただ、パフォーマンス性能だけを見ると、コア数が少ないせいかCPUベンチマークは、あまり伸びていません。いささか期待ハズレな気がします・・・。
GPUには、「Arc Graphics 140V」という内蔵GPUが搭載されています。これには8つのXeコアがあり、最大1.95GHzで動作します。これにより、軽量なノートPCでもゲーミングやグラフィック処理が比較的スムーズに行えます。レイトレーシングを有効にした場合でも、XeSSアップスケーリングを使えば、快適なフレームレートを保ちながら美しい映像を楽しむことができます。
ただ、データ量の重たい写真編集や動画編集、そしてゲームなどは、グラフィックボードがないとキツイです。
#(搭載されるグラフィックボードは種類によって性能が違い、できる内容も変わっていきます)
省電性については、モバイルPCにおいて、バッテリーの持ちは重要なポイントですよね。Core Ultra 7 258Vは、ベースパワーが17W、最大パワー37Wという設計になっており、使わない時は省電力モードで動作します。そのため、長時間の使用が可能で、例えばカフェで作業しているときなどでも、バッテリーを気にせずに使い続けることができます。どこでも気軽に使える点が、大きな魅力です。
Core Ultra 7 258Vには、第4世代のNPU(Neural Processing Unit)が搭載されており、AI関連の処理も非常に得意です。最大47 TOPS(Tera Operations Per Second)の処理能力を持ち、AIタスクがこれまでよりずっと高速に処理できます。画像生成や音声認識、自然言語処理など、AIを活用した作業もスムーズに進みます。AI Boost技術が搭載されており、日常的に使うアプリケーションでAI機能を簡単に活用できるようになっています。
Core Ultra 7 258Vはまあまあ高いパフォーマンスと高い省電性、そこそこのグラフィック性能とAI機能を兼ね備えたバランスのとれたモバイルPC向けプロセッサーです。軽量でバッテリーの持ちも良く、外出先での使用にもぴったり。軽めから中程度のクリエイティブな作業をしている方や、ゲームなど楽しみたい方にとって、まさにぴったりの選択肢となるでしょう。
Intel Core Ultra 7 258V はどんな作業に向いている?
Intel Core Ultra 7 258Vプロセッサーは、最大メモリーサイズが32GBを有し、普段の作業からちょっと高度な処理まで、幅広い用途にぴったりな高性能CPUです。ここでは、それぞれの用途に合わせた特徴を、簡単に紹介していきたいと思います。
・マルチタスキング
このプロセッサーは、4つの高性能コア(Pコア)と4つの効率的なコア(低消費電力 Eコア)を組み合わすことによって、複数の作業が快適にこなせます。例えば、いくつかのアプリを同時に開いて作業をしていても、大抵のことはスムーズに処理を振り分けてくれるので、作業が滞ることなく快適に進められます。さらに、最大メモリーサイズが32GBなので快適性が増し増しです。
・クリエイティブな作業
軽めから中程度のクリエイティブな作業にはぴったりです。例えば、軽めから中程度の画像編集や動画編集、音楽制作などもスムーズにこなせる力を持っています。12MBのキャッシュを搭載しているので、処理速度も速く、一般的なクリエイティブタスクには、ほとんど問題なしです。ただし、かなり重い作業やプロレベルのクリエイティブな仕事には、もう少し上級モデルのプロセッサーを検討した方が安心かもしれません。
・オフィス作業
最大メモリーサイズが32GBなので、文書作成や表計算、プレゼン作成など、オフィスでの日常的な作業も、Intel Core Ultra 7 258Vなら快適にこなせます。一般的なオフィスアプリケーションを使っての作業もスムーズで、ストレスフリーで進められるので、仕事の効率がぐんとアップしますよ。
・ゲーム
軽めから中程度のゲームや、そこまで高画質を要求しないゲームであれば、十分に楽しめる性能を持っています。内蔵された「Intel Arc Graphics 140V」が、安定したフレームレートを実現してくれます。ただ、最新のグラフィックに重いゲームとなると、少し物足りなさを感じるかもしれません。
・ウェブブラウジング
インターネットを利用する際も、このプロセッサーは本当に優れています。複数のタブを開いても、ウェブページをサクサク表示してくれるので、ネットサーフィンや動画視聴がとても快適です。SNSをチェックしたり、動画を見たり、買い物をしたり、あらゆるウェブアクティビティをスムーズにこなせますよ。
・ビジネスソフト/アプリケーション
ビジネスで使うアプリケーションにも、しっかり対応しています。会議の準備や資料作成、オンライン会議なども快適にこなせるので、日々のビジネス業務にとって頼もしい存在です。ファイルのダウンロードやアップロードもバックグラウンドで効率的に行ってくれるので、作業を止めることなく進められます。
Intel Core Ultra 7 258V のベンチマーク
#この記事の全てのベンチマークスコアは、パソコン等によって数値が違ってきます。測定には RAM も含まれるので、メモリの種類によっては、結果が大きく変わります。なので、この記事の全てのベンチマークスコアは、あくまでも目安として参考にしてみてください・・・
【PassMark】比較表
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
AMD Ryzen 7 7735HS | 3353 | 24083 |
Intel Core i5-13500H | 3608 | 24019 |
AMD Ryzen 7 3800X | 2697 | 23082 |
Intel Core i9-10850K | 3192 | 22276 |
Intel Core Ultra 7 258V | 3927 | 21158 |
Intel Core i9- 10900F | 3045 | 21004 |
Intel Core i7-1360P | 3568 | 20932 |
Intel Core Ultra 7 256V | 3905 | 20896 |
AMD Ryzen 7 5800HS | 3052 | 20708 |
Intel Core Ultra 5 125H | 3539 | 20415 |
【 Cinebench R23 】比較表(マルチスコアの高い順)
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
Intel Core i9-10900X | 1143 | 14339 |
Intel Core i9-9900KS | 1346 | 13429 |
AMD Ryzen 7 3700X | 1280 | 12481 |
Intel Core i7-11800H | 1479 | 11938 |
Intel Core Ultra 7 258V | 1876 | 10792 |
Intel Core Ultra 7 256V | 1871 | 10624 |
AMD Ryzen 5 6600H | 1405 | 10339 |
Intel Core Ultra 5 226V | 1727 | 9891 |
AMD Ryzen 7 7730U | 1365 | 9704 |
Intel Core i9-10885H | 1301 | 9386 |
【Geekbench 6】比較表(マルチスコアの高い順)
CPU | シングルスコア | マルチスコア |
---|---|---|
Intel Core Ultra 7 155U | 2243 | 12564 |
AMD Ryzen 7 7840HS | 2438 | 12116 |
AMD Ryzen 5 7600 | 2726 | 12073 |
Intel Core i5-12600KF | 2472 | 11989 |
Intel Core Ultra 7 258V | 2557 | 10873 |
AMD Ryzen 7 PRO 7840HS | 2231 | 10861 |
Intel Core Ultra 7 256V | 2527 | 10438 |
Intel Core Ultra 5 125H | 2249 | 10174 |
Intel Core i5-12600 | 2378 | 9952 |
Intel Core Ultra 5 226V | 2561 | 9948 |
商品紹介
↗️ Lenovo(レノボ) ノートPC 〈Yoga Slim 7i Aura Edition Gen 9〉 ルナグレー 《83HM001JJP》 ●仕様【15.3型(2880×1800) 120Hz タッチパネル対応 / Core Ultra 7 258V / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 / 約1.53kg / 最長約22.3時間】
《特徴》スリムで洗練されたデザインと優れた性能を兼ね備えたノートPC! 厚さ13.9mm、重量1.53kgの軽量ボディに、15.3型2.8Kディスプレイ(120Hzリフレッシュレート、SRGB100%、P3100%カバー率)を搭載し、鮮明で滑らかな映像を実現。マグネシウム合金フレームと高度な熱設計により、薄型ながらも冷却性能を確保。音質面では、4つのスピーカーとノイズキャンセリングマイクで、クリアで臨場感のある音声を実現。FHDIRカメラによりビデオ通話が鮮明に。
↗️ Acer(エイサー) ノートPC 〈Swift 14 AI〉 ブルー 《SF14-51-A73Z》 ●仕様【OLED 14.0型(1920×1200) / Core Ultra 7 258V / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 / 約1.26 kg / 最長約17.5時間】
《特徴》14型の高解像度WUXGA(1920×1200) OLEDディスプレイを搭載し、広色域と深い黒を実現します。Core Ultra 7 258VとAI専用NPUで、高速かつ省電力な動作が可能。顔認証対応のカメラ、インテルBluetooth LE Audio対応で高音質なオーディオ、32GBメモリと1TB SSDで快適な作業ができます。AI技術による画像補正やノイズキャンセリング機能が、日々の作業を快適に。
↗️ ASUS(エイスース) ノートPC 〈Vivobook S 14〉 ニュートラルブラック 《S5406SA-U7321W》 ●仕様【OLED 14.0型(1920×1200) / Core Ultra 7 258V / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 / 約 1.3kg / 最長約21.3時間】
《特徴》高いAIパフォーマンスを実現するノートPC! 約1.3kgの軽量で堅牢なデザインを持ち、最大21.5時間の長時間バッテリーを実現します。タッチパッドやRGBバックライト付きキーボードで快適な入力体験を実現し、低輝度でも鮮やかな表示が可能です。14型の高解像度WUXGA(1920×1200) OLEDディスプレイを搭載し、DCI-P3 100%とsRGB 133%の広色域で、映像も鮮明に再現します。Thunderbolt 4(Type-C)やWi-Fi 7に対応し、豊富な接続オプションで生産性を高めてくれます。
↗️ ASUS(エイスース) ノートPC 〈Vivobook S 14〉 スカンジナビアンホワイト 《UX5406SA-U7321WH》 ●仕様【OLED 14.0型(2,880×1,800) 120Hz / Core Ultra 7 258V / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 / 約 1.2kg / 最長約?時間】
《特徴》14.0型 3K(2,880×1,800)、リフレッシュレート120Hz、有機ELディスプレイを搭載し、広色域とブルーライト軽減機能で長時間の作業も快適にサポートします。薄さ1.19cm、軽さ約1.2kgを実現し、デュアルファンでパフォーマンスも維持。高度な冷却機能で高いパフォーマンスを実現。セラルミナム素材による高級感と堅牢性を兼ね備えています。AI機能も充実しており、Windows Copilot、StoryCube、AiSenseカメラが日常的な作業を効率化。AIノイズキャンセリングや顔認証ログインなど、使い勝手を向上させるスマートな機能が揃っています。
↗️ ASUS(エイスース) ノートPC 〈Vivobook S 14〉 スカンジナビアンホワイト 《UX5406SA-TU7321WH/A》 ●仕様【OLED 14.0型(2,880×1,800) 120Hz タッチパネル対応 / Core Ultra 7 258V / メモリ:32GB / SSD:1TB / Windows11 / 約 1.2kg / 最長約?時間】
《特徴》14.0型 3K(2,880×1,800)、リフレッシュレート120Hz、タッチパネル対応、有機ELディスプレイを搭載し、広色域とブルーライト軽減機能で長時間の作業も快適にサポートします。薄さ1.19cm、軽さ約1.2kgを実現し、デュアルファンでパフォーマンスも維持。高度な冷却機能で高いパフォーマンスを実現。セラルミナム素材による高級感と堅牢性を兼ね備えています。AI機能も充実しており、Windows Copilot、StoryCube、AiSenseカメラが日常的な作業を効率化。AIノイズキャンセリングや顔認証ログインなど、使い勝手を向上させるスマートな機能が揃っています。
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