AMD Ryzen AI 5 340 の“ベンチマークCPU(APU)性能”はどれくらい？ 気になる仕様 & 搭載パソコンは？

今回は、AMD Ryzen AI 5 340 のベンチマーク(Cinebench・Geekbench) CPU性能や特徴などを記事にしていきたいと思います。そして、このCPUが搭載されているパソコンを紹介したいと思います。

AMD Ryzen AI 5 340 は、AI関連のタスク処理に強みを持ちつつ、優れた省電力設計とバランスの取れたCPU/GPU性能を実現するプロセッサーです。前世代のモデルよりもAI性能を高めた設計は、機械学習や日常的なAIタスクにおいて素晴らしいパフォーマンスを発揮します。また、Radeon 840M内蔵GPUも、軽量なゲームやクリエイティブ作業に十分対応できる性能を持っており、エントリーレベルのノートPCに最適なチップと言えるでしょう。

特に、省電力と高性能を兼ね備えたRyzen AI 5 340は、コストパフォーマンスを重視したユーザーにとって理想的な選択肢となります。

AMD Ryzen AI 5 340 の仕様

AMD Ryzen AI 5 340 の特徴

AMDの「Ryzen AI 5 340」は、AIを活用した新しいPC体験を実現する、エントリーレベルのプロセッサーです。このプロセッサーは、最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用しており、パフォーマンスと電力効率をうまく両立しています。3つの高性能なZen 5コアと3つの効率重視のZen 5cコアを組み合わせた6コア12スレッドの構成で、オフィス作業は、ほとんどスムーズにこなしてくれます。最大4.8GHzのブーストクロックにより、マルチタスクやそこまで重くないアプリケーションなどは、快適に動作します。

特に注目すべきなのは、このプロセッサーに搭載されているNPU（Neural Processing Unit）です。最大50 TOPSのAI演算能力を持ち、画像認識や自然言語処理、機械学習といったAI関連のタスクを非常に効率よく処理できます。これにより、AIを活用するアプリケーションでも、その力を最大限に引き出せます。さらに、CPU、内蔵GPU、NPUの合計で最大59 TOPSの処理性能を実現しており、AIの活用がいい感じにできる設計となっています。そして、Copilot+ PCに対応しているため、最新のAI機能を駆使して、生産性を高める手助けをしてくれますよ･･･。

Ryzen AI 5 340には、内蔵GPUとしてRadeon 840Mが搭載されています。このGPUは、RDNA 3.5アーキテクチャを採用しており、軽めのゲームやグラフィック作業にぴったりです。ただし、重い3Dゲームや高解像度設定では少し力不足かもしれません。データ量の重たい写真編集や動画編集、そしてゲームなどは、性能の高いGPU(dGPU)、つまり性能の高いグラフィックボードがないとキツイです。

#(搭載されるグラフィックボードは種類によって性能が違い、できる内容も変わっていきます)

また、TDP（熱設計電力）はデフォルトで28Wとなっており、省エネ設計でもありますが、使用状況に応じて15Wから54Wまで調整可能です。これにより、バッテリー容量にもよりますが、ノートPCでも長時間使用でき、高負荷時には性能を引き出すことができます。環境に合わせた柔軟な設定ができるので、さまざまなシーンで活躍してくれます。

メモリも最新のDDR5-5600やLPDDR5X-8000に対応しており、アプリケーションの起動やマルチタスクがよりスムーズになります。さらに、PCle 4.0にも対応しており、ストレージや周辺機器とのデータ転送速度も高速化されて、システム全体のパフォーマンスが向上します。

Ryzen AI 5 340は、同世代の競合と比べてもAI処理能力がいい感じに高くなっています。特にAI技術を活用したアプリケーションに強みがあり、今後のテクノロジーの進化にも対応できる設計です。

AMD Ryzen AI 5 340は、それなりのパフォーマンス、電力効率、AI処理能力をすべて兼ね備えた非常にコスパとバランスの取れたプロセッサーです。日常的な作業からAI開発、軽めのゲームまで幅広い用途で活躍でき、まさに「まあまあな性能なのに、手軽に使える」という理想的なバランスを実現したプロセッサー。これからのデバイスに必要な要素が詰まった、使い勝手の良いチップです。

出典　SUZURI (写真のTシャツはこちらをクリック)

AMD Ryzen AI 5 340 はどんな作業に向いている？

AMD Ryzen AI 5 340は、様々な作業に対応可能なプロセッサですが、その性能特性から特定の用途に適しています。以下、各項目について説明します。

・マルチタスキング

マルチタスキング性能は比較的高く、6コア12スレッド構成で最大クロック4.8GHzを実現しています。一般的なタスク処理から軽めのマルチスレッドワークロードまで幅広く対応できる性能を備えています。

・クリエイティブな作業

軽度から中程度のクリエイティブ作業に適しています。内蔵GPUのRadeon 840M(RDNA 3.5)は、前世代比で約19%性能が向上していますが、4コアのコンピュートユニットに制限されているため、高負荷な3Dモデリングや複雑な動画編集には向いていません。

・オフィス作業

オフィス作業には十分な性能を発揮します。文書作成、表計算、プレゼンテーション作成などの一般的なオフィスタスクを快適にこなすことができます。

・ゲーム

ゲーミング性能は限定的です。軽量ゲームやレトロゲームエミュレーターには適していますが、最新の高負荷ゲームには向いていません。Radeon 840M(RDNA 3.5) iGPUは、グラフィックス性能を求めるユーザーには物足りない可能性があります。

・ウェブブラウジング

ウェブブラウジングには十分な性能を発揮します。複数のタブを開いての作業や、動画ストリーミングなども快適に行えるでしょう。

・ビジネスソフト/アプリケーション

ビジネス用途には適しています。特筆すべきは、XDNA 2 NPUを搭載しており、最大50TOPSのAI処理性能を持つ点です。これにより、MicrosoftのCopilot+のような先進的なAI機能をサポートし、AIを活用したビジネスアプリケーションの使用が可能です。AMD製プロセッサ対応のビジネス向けのアプリケーションやソフトウェアであれば、データベース管理、会計ソフトウェア、顧客管理システムなど、使用する場合にも高いパフォーマンスを発揮してくれると思います。一部のアプリケーションやツールでは、AIや機械学習の処理を支援することも可能です。

「AMD Ryzen AI 300シリーズ」の性能を表す数字&アルファベットの部分

ノートPC向けCPU「AMD Ryzen AI300シリーズ」アルファベッと数字が表す部分

★ Ryzen AI 9 365の場合、「Ryzen AI」の部分がシリーズの名前、

「9」の部分がシリーズの中でのグレード(クラス) 、

「3」はシリーズ、

「65」は性能とモデル特定番号を表しています。

★ Ryzen AI 9 HX 375の場合、「Ryzen AI」の部分がシリーズの名前、

「9」の部分がシリーズの中でのグレード(クラス) 、

「HX」は高いパフォーマンスを発揮するモデルである事を表す記号、

「3」はシリーズ、

「75」は性能とモデル特定番号を表しています。

AMD Ryzen AI 5 340 のベンチマーク CPU性能

#この記事の全てのベンチマークスコアは、パソコン等によって数値が違ってきます。測定には RAM も含まれるので、メモリの種類によっては、結果が大きく変わります。なので、この記事の全てのベンチマークスコアは、あくまでも目安として参考にしてみてください・・・

【Cinebench R23】比較表(マルチスコアの高い順)

【Geekbench 6】比較表(マルチスコアの高い順)

商品紹介

↗️ ASUS(エイスース)   ノートPC   〈Vivobook 14 M1407KA〉　　《M1407KA-AI5165W/A》　●仕様【14.0型(1,920×1,200) / Ryzen AI 5 340 / メモリ:16GB / SSD:512GB / Windows 11 / 約1.46 kg / 最長約？時間 】

《特徴》鮮やかな14型(1,920×1,200)の16:10、ノングレアディスプレイを採用。世界的に評価の高いオーディオテクノロジー企業Diracと共同で設計されたオーディオシステムは、ノートPCとは思えないような没入感があり、クリアでバランスの取れた音響を実現。MIL-STD-810Hに準拠。Wi-Fi 6に対応。豊富なインターフェースを搭載。

↗️ ASUS(エイスース)   ノートPC   〈Vivobook 14 M1407KA〉　　《M1407KA-AI5165WS/A》　●仕様【14.0型(1,920×1,200) / Ryzen AI 5 340 / メモリ:16GB / SSD:512GB / Windows 11 / Microsoft 365 Basic (1年間使用権) + Office Home & Business 2024 (デジタルアタッチ版) / 約1.46 kg / 最長約？時間 】

《特徴》鮮やかな14型(1,920×1,200)の16:10、ノングレアディスプレイを採用。世界的に評価の高いオーディオテクノロジー企業Diracと共同で設計されたオーディオシステムは、ノートPCとは思えないような没入感があり、クリアでバランスの取れた音響を実現。MIL-STD-810Hに準拠。Wi-Fi 6に対応。豊富なインターフェースを搭載。Microsoft 365 Basic (1年間使用権) + Office Home & Business 2024 (デジタルアタッチ版) 付属モデル。

↗️ ASUS(エイスース)   ノートPC   〈Zenbook 14 OLED UM3406KA〉　　《UM3406KA-AI5165W/A》　●仕様【有機EL 14.0型(1,920×1,200) / Ryzen AI 5 340 / メモリ:16GB / SSD:512GB / Windows 11 / 約1.2 kg / 最長約13.2時間 】

《特徴》約1.2kgの軽さ、1.49cmの薄さを実現！　スリムなボディに75Whの大容量バッテリーを搭載。ディテールまで鮮やかな有機EL 14型(1,920×1,200)の16:10、ディスプレイを採用。豊かな色表現とブルーライト軽減で、長時間の作業も快適です。MIL-STD-810Hに準拠。Wi-Fi 6Eに対応。豊富なインターフェースを搭載。

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